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「それとなくかわす」処世術をやめて恋愛市場から抜け出す方法

こんにちは。たまです。

今回はいつものビジネス・子育て路線から色を変え、結婚と恋愛市場について思うところがあったので綴ります。

ワーママにとって、恋愛話なんて懐かしいですよね。「あったあった~」と共感していただけると嬉しいです。


恋愛市場は2つある

恋愛市場て、実は二つあるんですよ。独身恋愛市場と、既婚恋愛市場。後者は本当にあり得ない話だと思いますが、事実として認識してください。

まず、独身恋愛市場から抜けるには「結婚すること」がファーストステップになります。身も蓋もなくすみません。が、事実、これが全て。

既婚者という看板は大きいんですよ。これで、独身恋愛市場からはまず抜けられます。


独身恋愛市場、なかなか面倒くさいですから・・・


モテる独身時代は面倒なことだらけ

自慢みたいでスミマセン。

けど、大学~結婚するまで、本当にモテたんです。理由は環境。決して私が魅力的な女性だからってわけではありません。

男女比が9:1くらいの環境に属していたからか、「女性」に対して異常なまでに注目が集まるんです。髪型から、ヒールの高さ、新しい服、化粧を変えても、いちいち気付かれる。常に「女性」として見られるんです。チヤホヤされる、ですね。

こんな環境ですと、たいがいの女性はカン違いしはじめます。「私、モテる…!」と。

女子高出身から男性ばかりの大学に入ったわたしは、もれなく大学時代で失敗を重ねてきました。で、この扱いに良くも悪くも慣れてました。

でも、ふと思うんです。

「なんで仕事をしに来ているのに、男性たちの口説きをかわさなきゃいけないんだ?」

男性には生じない苦労をしなければいけないことに、だんだん腹が立ってくるんです。要は、女性というだけで仲間・同僚として認められていないんですよ。マスコット的な存在、昔でいう「オタサーの姫」とかですか?


具体的に、「モテる独身は面倒」と思わざるを得ない理由ってなんなの?って思いますよね。当時を振り返って、エピソードを綴ります。


プライベートな質問がうざい

「彼氏いるの?」
「彼氏はどんな人?何歳?」
「いつ結婚するの?」

だから何?あなたがそれを知ってどうなる?

コミュニケーションの一環、良かれと思って聞いてくれているのでしょうけど、正直うざいです。恋愛関係の質問よりも話したいことはたくさんあるのに、独身女性ってなぜかこういった類の質問が向けられがち。

時にはセクハラ質問もありましたね。

話者を交代しようと、(興味もないけど)

「○○さんの話もおしえてくださいよ」

と言うと、

「いや、俺の話なんていいでしょ!」

と頑なに拒否!は!なんだそれ!!!!!

こうゆうやりとりばかりなので、飲み会は本当につまらなかったですね。はっきり言って時間の無駄。新人社会人たるもの、飲み会は誘われたらすべて行くべし!と思ってました。でも、そんなことない!行くべき飲み会/そうでもない飲み会の分別をつけよう。貴重な20代の時間を大切にすべきでした。


真正面に断れない

面倒くささが徐々に増したのが、やはり就職してからです。冗談でも本気でも、同僚や取引先といった仕事関係の相手から口説かれることが最も面倒くさいんですね。業務の打ち上げ、食事会と称してまさかのデートを設定されることもしばしば。

こちらがはっきりとNGを出して、冷たい対応をしてもいいかもしれません。けど、相手のモラル成熟度によっては仕事で不利益をこうむることもあるんですよね。若い男性はこの傾向が強いですね。(逆に、年を重ねた男性は断りにくいことに付け込んでくる強かさもあります)

結局、無下にできないんですよね。後々が面倒くさい。なので、はっきりとはNOを言わずに、やんわりと「それとなくかわす」術に長けることとなってしまいました。

食事の誘い等に対してよくやっていたのが、

◆返事を先延ばしにする(手っ取り早いがリマインドがうざい
◆「他に誰呼びます~?」と二人きりではないことを前提にする
◆(生々しい誘いに対して)じゃあ明日仕事さぼって行きます?♡と、冗談で返す


思い出すだけでも気持ち悪いですね。けど、当時のわたしにとってはビジネスを生き抜く処世術として必死に磨いたスキルだったんです。悲しい。


仲間

大学院の同期。一緒に研究して、仲間として支えあってきた人のひとり。無我夢中で研究に没頭していた時の、大切な仲間でした。

卒業して数年経ったころ、そんな彼と久々に連絡をとりました。近況報告がてら久々に会おうという話になり、二人で食事に出かけることに。


初めは近況・仕事の状況を相談していたりしたのですが、その後の会話が、なんとなく…、対「女性」っぽいものに変わってたんです。具体的な内容は避けますが…。

恋愛対象だなんて思ったことは一度もない相手に、そういう色を出された。これまでの思い出・感謝が、一気に絶望感に変わってしまった。

相手を傷つけないように、「それとなくかわす」を、信頼していた人にしなければならない苦痛。


独身って本当に面倒くさいし、それ以上に男女以上の関係を築けてなかった(築けてたと勘違いしていた)自分に腹立たしささえ感じました。


薬指の指輪はわたしを守ってくれるか

既婚の女性の先輩社員から、
「この指輪は旦那以上に私を守ってくれる」

と聞いていて、早く結婚したい!独身のわずらわしさから解放されたい!と切に願っていました。

そんなこんなで月日がたち。かねてよりお付き合いしていた男性と結婚することとなりました。


結婚をお知らせしてからしばらくは、社内で「○○(私の名前)ショック」と言われてたり…。芸能人かよ!
本当に自慢じゃないです。つくづく、仲間として認められていなさがよくわかる悲しいエピソードです。


旧姓使用もできる制度はありましたが、夫の苗字を名乗ることに。指輪もすぐにつけて、快適な生活が待っていた…わけではありませんでした。


増える既婚者からの誘い

結婚したとたん、デートに声をかけてくる人が既婚男性になったのです。

あり得ないですよね。同じ「既婚」という土俵入りだからこそ、フェア?な付き合いができるとでも思っているのでしょうか。

わたしの周囲の人間が異常なのか、そもそも人間なんてそんなもんなのか。信頼していた上司からも声がかかったときは、人間不信になりそうなくらい、絶望感を覚えました。


そんな日々でしたが、独身時代に鍛えてきた「それとなくかわす」処世術を活用しながら乗り越え、妊娠・出産、育休取得に至りました。


育休復帰後は超快適!無駄にできる時間などない

育児に専念し、無事育休復帰を果たした後は。

社会人になってから、最も快適な職場環境になっています。子持ちワーママには時間的余裕がほとんどありません。毎日の生活にいっぱいいっぱいなので、周りにもそう見えているからか、ほっとんどお声がかかることはなくなりました!!

断りそうな人には声はかけないですからね。

夫との調整がついたとして、終業時間後の自由時間が作れたとしても、誰かと二人きりで会うなんて時間がもったいない。大勢のメンバーで飲み会を楽しみたいです。


飲み会の参加判断は、そこ(家族との調整)までして会いたいと思う相手か?

が全てになりました。副次的な効果ですが、人生が貴重な時間の集まりであることを分からせてくれた家族の存在に感謝しています。ありがとう。


最後に思うこと

恋愛市場から抜け出し、相手から言い寄られないためには、①まず結婚すること、②時間的余裕を(相手に)見せないことの2つが今のところの結論です。


よほどガッツのある人は、①・②があっても声をかけてくるかもしれません。けど、その声掛けはわたしだけに言っているわけではない。誰でもいいんですよ。だから、相手にしないこと。


独身時代より、今の方が「それとなくかわす」が下手になっているかもしれません。「は?何言ってんの?」というニュアンスが少なからず伝わってもいいと思ってますからね。思っていることは表情・態度に出てしまいます。でも、それで良くないですか?

守るものができた今、「相手を傷つけないように」とか、「仕事で不利益こうむらないように」とかの配慮が逆になくなってくるんです。むしろ、「女性」としてわたしを扱うことで、わたしを傷つける相手に配慮する必要なんてなくない?

結婚・出産を経てますます図太くなったと自覚してます。が、年を重ねた今の方が、幸福度がとても高い。


まもなく生まれる私の娘が社会人になるころには、「それとなくかわす」処世術を得なくとも仲間として認められる社会になりますように。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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