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2020年3月前半の日記

 明るい気持ちでいたいな、ただ。そう思っているのに、なんだかざわざわという音が聞こえてくるような日々。テレビを見るととても疲れる。近所のドラッグストアでもトイレットペーパーなどの紙類が全滅していた。たぶん責任を取らない人が「闘い」とか「責任」とか繰り返して発言するのを見せられて、こういうのが戦争の始まりだと思った。

 どんな日常も奪われていいはずがない。行きたかったライブが、思い切り水をかけられた火のようにどんどん消えていく。中止や延期は仕方ないことかもしれないけれど、それ以上に文化活動が軽視されていることが浮き彫りになっているのを見るのがつらい。為政者が何を守って、何を蹴散らしているのかを見極めたい。個人的には徳島で短歌のワークショップを予定していたのが延期になって残念だったけど、準備期間が増えたと思うことにした。

 ありがたいことに、9か月児はよく食べてよく眠って、本当に元気でいてくれた。夜9時に寝室に連れていって布団に入れたら、「あ、寝ればええんですね」みたいな感じで寝てくれる。眠るのが苦手なわたしからすると、むしろうらやましい。そして寝顔は天使のように可愛いのだけど、寝てしまうとさびしくも感じる。

 手づかみ食べはまだうまくできない。というか口に入れすぎる。まず口に入る分だけ入れてから、残りの部分を手を使って口に押し込んで、「噛めませんけど?」みたいな顔をされても困りますけど……?「噛むの!もぐもぐ!」と伝えるも、伝わらない。

 「未来」2020年3月号が届く。この号を機に、今までお世話になった加藤治郎さんの彗星集・ニューアトランティスopera欄を卒業し、紀野恵さんのフムフムランド飛地に移籍。入国。今までとは違う詠みにも挑戦していきたいと思っている。言葉遣いとか。こだわりを少しずつ解除するとどうなるのかな、って。

 未来の企画、「REIWA NEXUS 誌上交換日記」の第二期が開始され、3月号を西村曜さんと共に担当。地方の片隅で、短歌のスタートラインに立っていた頃のことを書かせていただいた。こちらで読めます。

 この時期に買った可愛いものは、こぎみゅんの前髪クリップ。この時期に食べた可愛くて甘いものは、ミスドの桜が咲くドドーナツ。あと、桜の匂いのシャンプーを買った。この時期に観た映画は『帝一の國』。俳優さんたちのテンションが素晴らしかった。この映画好きな友達と一緒に観て、シーンを真似っこする遊びがしたいな。

 4月になったら子どもが保育園に入る予定。なんか、さびしい。

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