遺品整理の前に見つけたい書類#10
「親父の遺品整理で葬儀社の互助会の証書が出てきたんですよ」
ある方とお葬儀の話をしていて、こんな話になりました。
葬儀社のサービスを割安で利用することができる互助会制度。
自分や家族の万が一のためにと準備していた互助会の契約が、まさか使われずに葬儀が執り行われるとは・・・
お父さんも想像していなかったでしょう。
そんな方は要注意です。
遺族には葬儀社をじっくり比較検討する時間はない
故人が臨終を迎えたら、遺族は急いで決めないといけないことがあります。
それは「どこの葬儀社に依頼するか」と言うことです。
ご遺体の安置場所への移動、火葬場の予約、通夜・告別式の斎場予約・・・
悲しみの最中、数時間以内に手続き・決めるべきことが次々にやってきます。
依頼する葬儀社を決めなければ、手続きは進んでいきません。
遠方で離れて暮らす家族であれば、喪服の支度や家を空ける準備をして、駆けつけるだけでも精一杯。
そこで親がどこの葬儀社と契約していたかまで調べる余裕はなかなかありません。
親自身も加入状況をはっきり覚えていないことも
互助会の加入後、所定の金額まで掛金を積み立て終わったり、支払いをお休みすると、通帳からの掛金引き落としが止まります。
そのため加入したことを忘れていたり、書類を奥深くに収納してしまっていることも。
葬儀社の互助会加入者向けには、リーズナブルなプランが用意されています。せっかくご縁があって契約した互助会。万が一の時には自分だけでなく家族も理解して、スムーズに利用できるように整理しておきたいものです。
保存しておくべき書類
万が一の時に備えて書かないエンディングノート®︎に次の書類を収納しておきます。
書類の保存に加え、自分自身に何かがあったときに葬儀の段取りをお願いするであろう家族には、互助会に加入していることと、その関連書類の保存場所をお知らせしておきましょう。
後悔のないセレモニーのために
葬儀の段取りは人生で何度もありません。
臨終の時にも慌てず、葬儀社のスタッフの方に相談して進めていくことです。
それは故人との最後の時間を穏やかに過ごすためにも、家族の気持ちが整理できるセレモニーを執り行うためにも、準備しておきたいことです。
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