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マイルールを押し付けない

 ひとそれぞれ自分のルールを持って生きている。その規則を本人が守る分には問題がない。やっかいなのは、他人にも守らせようと、押し付けてしまうことだ。

 偉そうなことを書いたが、自分自身もそうした傾向がないわけではない。「このくらいするのは当然」だとか「私もこうやってきた」などと、同じことができない人を見ては心の中でモヤモヤすることがある。

ひとり緊急ミーティング。

 そんな傾向に気づいたときは、すぐ内省の時間を確保するようにしている。「どうしてルールを押し付けたくなったのか?」自分と向き合い、丁寧に聴いていく。マイルールに沿って努力してきたのに、報われていないように感じていたり、他人と比較して不公平感を抱いていたり。「私はこんなに頑張ってきたんだよ。」と周囲に分かってほしいのに、そんなアピールをするのも大人げないからと、抑え込んでいることもある。くすぶる思いは、他者への押し付けという歪んだ形で表出してしまうのかもしれない。

さて、どうする?

 まずは、まじめに頑張ってきた自分をねぎらう。思いつく限りの賛辞でセルフハグをしてあげる。他人が分かってくれなくても、どれだけ努力してきたかは自分が一番知っている。ほんま自分偉いやん。自分のためにとびきり丁寧に淹れたコーヒーを味わいながら、湧き上がる気持ちを抱きしめている。

 その上で、マイルールは自分だけのものだと認識する。みんながそれぞれ自分の規則を持っている。そこに土足で踏み込まれて、「ああしろ、こうしろ」と言われるのは誰だって不快に感じるはずだ。ルールはその人の大切な価値観。互いの価値観を尊重しあい、ほどよい距離感で接することが、ストレスフリーに生きる秘訣かもしれない。


 


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