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およげ秋刀魚ごはん

秋刀魚が泳いできましたよ、ありがとう。
四季折々の食材を土鍋で炊いているときの心を、なににたとえよう。一年に一回その喜びを多くの人と分け合いながら。生きる者がいて、食べる素材がある喜びを、なににたとえよう。


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土鍋で炊く秋刀魚ごはん

秋刀魚1尾
新米2合+水360cc
針切り生姜(大ひとかけ)
塩(お好みで調整)
お好みでスダチ(カボス)
小口切り小ネギ(トッピング)
食用菊(トッピング)


1.  新米を研ぎ浸水4時間。
2.  秋刀魚をよく洗い水気を取り塩をふる。
3.  秋刀魚から出た水気を取ってワタごと焼く。
4.  ①を水切りして分量の水を足す。
5.  ④に針切り生姜、焼いた秋刀魚を乗せて炊飯。
6.  蒸らし後、秋刀魚を取り出す。
7.  ⑥頭と背骨をはずし身をほぐし米に和え塩で味を整える。
8.  お好みでスダチを絞ったり、小口ネギや菊をトッピング。


最初は強火で沸騰したら、トロ火。
点火から17分で火を止め、10分くらい蒸らす。

小池精米店 小池理雄 氏に教えていただきました)
(お米は鳥取県「星空舞」を使用 小池精米店より)


あとがきコッチョリーノ 

さかさまに生きる

▶︎まっすぐ安全な道や流れがあっても、あちこちに泳いでいきたい。さかさまに世界を見てみたくなる天邪鬼です。▶︎「おいしい料理に出会いたい」のではなく、「活きる素材」と「生きる人」に出会いたいタイプです。▶︎近ごろ、鉄棒に逆さまにぶら下がったことありますか? 思いがけない空が広がっていたり、既成概念から外れた想いにあふれたり、突拍子ない自分の姿に笑ったり。意外性あふれる視点がおもしろくてたまりません。▶︎世界の色がオセロみたいにあっというまにパタパタと変わると想像してみたり、土を掘ったら向こうの国に着けるんじゃないかと期待したり。そのくらい変わらないと、泣いている子どもも大人も、そして地球も笑えなくなってしまうのではないかと本気で心配しています。▶︎あと2ヶ月で、新しい年がまためぐってきます。不易も流行も根元はひとつと説いた俳人だったら何というだろうと問答しながら、来年に向けての決意をかためているところです。(コッチョリーノ 我妻珠美)


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