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土のうつわで食べるおそうめんやアイスクリームはなぜおいしいか #まいにち土鍋

365日使える土鍋コッチョリーノ

かつて陶芸の展覧会は、秋と冬にお声がかかることが多かった。「まいにち使える土鍋コッチョリーノ」を訴求したくて、10年ほど前、あえて夏に挑みたい!と各種ギャラリーにお願いした経緯がある。「冬は土鍋が売れない」という慣習から逸脱したかったのだ。


ココットでアイスクリーム

Hiro Homemade Ice Cream さんとコラボして、ココットコッチョリーノで召し上がっていただくという企画を茅ヶ崎のギャラリーが企画してくださったたこともある。コッチョリーノのココットは土鍋と同じ素材。からのココットをアイスクリームの冷蔵庫に入れてお客様を待つ。ココットの色とフレーバーを選び、アイスクリームを召し上がっていただき保冷効果を実感していただくというものだった。手で持つひんやり感、そしてヒロさんのアイスはおすすめ。

もちろんギャラリーには各種土鍋も展示販売し、氷を入れてトマトやおそうめんを冷やす方法や、夏野菜を楽しむ方法として、トウモロコシを蒸して食べるなど、一年中つかえる土鍋をPRしてきた。

ココットコッチョリーノとアイスクリーム


土鍋でおそうめん

コッチョリーノの耐熱のうつわ(土鍋やココットやグラタン皿など)は、加熱による膨張率に耐えられるような特殊な土で成形しており、コッチョリーノの場合は、葉長石というサーマルショックに強い鉱物を混ぜた土を使っている。土自体は多孔質で吸水率は高めだけれど、土器のように裸でなく、水漏れを防ぐために釉薬という服を着ている。

さて、冒頭の「なぜ土のうつわで食べるとおいしいのか」だが。

幼少期、デパートの大食堂でステンレスの足の長いうつわに入ってウェハースと一緒に出てきたアイスクリーム(チェリーが頂点に乗ってる)も最高だったな。早く冷えるからステンレスだったのだろうが、あの無骨な感じと甘い夢の組み合わせがなんとも良かったな。そして、おそうめんをガラスのうつわでいただくのは、なんといっても冷涼感が演出できるからだろう。

それでは、なぜ土のうつわなのか。

トッピング
トウモロコシ粒/庭のシソ/山椒の若芽(茎が硬い場合は葉のみ)/ルーコラの花/ボリジの花



土の欠点は、中身が見えないこと。色が美しかったり、目で感じる涼しさが演出できない。

けれど、耐熱土には、蓄熱、蓄冷という素材の効果があるわけで。先述した通り耐熱の土には気孔がたくさんあり、水を含むと、蒸発しようとするときに気加熱が起こりうつわを冷たくしてくれる。打ち水で涼しくなるというのと同じ。これが蓄冷の効果というもの。氷を敷いて、そこにおそうめんを載せ注水。

だから、土のうつわで食べるアイスクリームやおそうめんはおいしい。ようやく「まいにち土鍋」の更新も半年が経過するころに、こんな原点に戻ってみた。おつきあいありがとうございました。



6月24日(金)
冷やす・盛る「土鍋コッチョリーノ1.5合炊きサイズ」

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