かたづく土鍋
「もう持ってる」
「しまう場所がない」
10年ちょっと前、土鍋コッチョリーノは1年間の試供期間を経て、初の舞台を踏んだ。自らの経験で分かっていたことなので、土鍋に対するネガティヴワードとして「収納」の問題が出ることは読み通り。ウェルカム!と、笑顔で「収納」についてご説明したことを昨日のように覚えている。
チャームとして愛される土鍋を世の中に出してゆくには?
まいにち使える土鍋であること
冬の鍋料理のときの登場だけじゃいやだ!
春だって夏だって登場させてくれぇ。
土鍋の嘆きが聞こえる。
脚立に乗らないと取れないほど棚の上のほうにしまわれた箱が湿っているのは、土鍋の涙のせいだ。なんとかして「まいにち使える土鍋」としてのポジションを確立して、箱から出してもらわねば。
目が届く位置の収納場所に昇格してゆきたい。
かたづけやすい土鍋であること
「飾ってかたづける」
「重ねてかたづける」
土鍋が、晴れて目が届く場所に降りてきたならば。「飾る」ポジションに昇格すれば【まいにち土鍋】、ありがたくも複数所有で「重ねる」コンポジションに進化したら【土鍋ファミリー】への道は近い。
存在感の大きなうつわは、使用感だけでなく、収納もデザインする。土鍋が愛されれば、複数個ならべてもらえるかもしれない。そんな愉快な生活を提案したくて、きょうもあすも土鍋をつくる。
調理道具とうつわを兼ねた生活のチャームになれたらいいな。
最後に、亀の親子みたいに重ねる動画をどうぞ。
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