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タケノコ玄米ごはん「うつわはなんのためにある」 #まいにち土鍋

個展のためスーパーハードなまいにちを過ごしている。朝も夜も盛りだくさんで、料理の「りょ」の字も出ない毎日だけれど、とても幸せな時間を過ごしている。なぜなら、一日中お客様とうつわの話をしているからだ。

うつわをつくる時、どんな料理を入れようか考える反面で、あらゆる理由で「料理できない」「食べられない」という状況も、想っている。

小さな手の我が子に与えるお茶碗が欲しくてつくったごはん茶碗だが、食が細くなられたご高齢の方々にも喜ばれていることを知った。胃のほとんどを除去した友人には、少量でも映えるサイズで元気の出るとカラーのお茶碗をつくりはじめた。


うつわは祈りのためにある

縄文、弥生の土器は、生きるためにあったろう。
さらには、器という漢字の語源からは、神様への祝詞(のりと)をいれるものであったことがわかる。

うつわを手に持ったときの感触、内側に宿る空気を感じて欲しい。うつわを選ぶとき、美しい料理ばかり想像しなくていい。疲れていたり失敗した時のことを考えてみて。

水一滴を入れたうつわ。
買ってきたお惣菜を入れたうつわ。
べちゃっと炊けた土鍋。

全部愛らしく感じれば、それはあなたに適するうつわなのだと思う。料理する気力がなくても助けるし、食べられなくても祈る。失敗しても寄り添う。



支えるうつわ

今日、楽しいつぶやきのやりとりをさせていただいた。
料理は失敗あってこそ。それも美味しいと思えて自慢できて、それを支えるうつわでありたい。


4月19日(火)
炊く「土鍋コッチョリーノ3合炊き」

玄米2合/タケノコ/醤油/酒




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