コッチョリーノを支えてくれる人たち 工場見学④
工場見学④からのつづき
1. コッチョリーノマークが生まれる瞬間
さて「IH炭かまど®︎」の成形工程を見学した後は、有田焼き本体①(上記図参照)にコッチョリーノマークを刻印する作業部屋へ。今回、期間中お申し込みの製品には、唯一無二、コッチョリーノ手書きのマークを刻印していただく。
上のデータ化したコッチョリーノマークをプリンターに連動させて、レーザー照射する。みなさまのご予約くださった製品に、ひとつひとつ入れてゆく。とても丁寧で手のかかる作業だが、快諾くださったオーシンさんに感謝!
2. 土鍋コッチョリーノ複数置きの実験
新たに「IH炭かまど®︎」215サイズに「ミニミニ土鍋コッチョリーノ」複数個を置く使い方もご提案した。上の写真は、その温度変化を実験してくださっている様子。土鍋コッチョリーノは工業製品でないので、作品の厚さに個体差があり、すべて同じ速度で温まるわけではないが、調理に支障をもたらすほどではないことがわかった。
3. 炭板の遠赤外線効果で土鍋全体が温まる
温度表示
1:土鍋本体
3:土鍋蓋
2:炭火板
右上:中身の米温度
以前、土鍋コッチョリーノ3合炊きサイズで炊飯実験したときも、好奇心丸出しでエキサイトしたが、本体と蓋はゆっくりと高温に至ったのち、ほぼ同じ温度をキープすることができるということが証明され、また加熱を止めた後も、本体と蓋は、同じような温度をキープしながらゆっくり冷め、かなり長い時間蓄熱されることがわかった。
米のでんぷんは、100 ℃で20分以上加熱することで糊化する。浸水、そして炊き始めてから沸騰までの時間を10分くらいにすると、吸水量が適度。従って「遠赤外線を使ってゆっくりと土鍋とその中身を温めること」は、おいしさを引き出す秘訣となる。
土鍋本体の耳(持ち手)の裏側にも、炭板からの遠赤外線が当たり、蓄熱効果をより一層高めているという実感もご報告。IH炭かまど®︎は「土鍋の底面だけを温めるだけでなく、炭板から発熱する遠赤外線で、本体、蓋、そして耳(持ち手)まで温め蓄熱させている」のだ。
4. ものづくりと横のつながり
工場見学②でも書いたおいしい話
土鍋コッチョリーノは、ひとりの小さな人間がつくる陶芸作品。日本の食材をはじめ、日本の工芸、そして日本のものづくり全体とも力を合わせて歩いていきたいと願っているので、必ず地域のおいしいものを紹介してもらうことにしている。あれ、ただの食いしん坊かもしれない。
そんな食いしん坊なことを言っていたら、逆にオーシンさんに気を使わせてしまった。「おいしい串カツ屋さんにいきませんか?」と聞かれ、二つ返事で「行きます!」と返答。串かつはもちろん食べたことがあるけれど、さらさらソースと、ふっくら衣、なんとも味わったことのないおいしさだ。「ソース二度づけ禁止というやつですね」と、おちゃめに教えてくださったが、このご時世は自分でソースを好きなようにかける方式で。
衣は、毛布と掛け布団を二重に合わせたようなふっくらさ。その衣が最高な食材を包んでいて、口の中で新鮮な野菜や鮮魚や肉や卵が飛び起きる感じ。熱々な串が次々やってくる。ソースをかける。おお!と食材を当てっこする。冷たい飲み物を流す。この繰り返しが幸せだ。
色々な状況下でオーシンさんを支えてくれる大事なお客様であると伺い、口の中だけでなく胸まで熱くなる。そしてこのソースの味と衣の完璧さに、東大阪がんばれ!と心で叫んだのだった。
「みんなで同時に同じもの食べておいしいね」と、ひとり一本ずつ食べる串かつ。「ああだこうだ言いながら一緒に食べる串かつはいいですね!」と社長が満面の笑みでおっしゃった。同じ釜の飯も同じ。炊き上がったら玉手箱の蓋を開けるようにわくわくしながら「うまく炊けたね」「少し硬いね」「べちょべちょだね」などと言いながらまいにちの炊飯が上手くなる。土鍋炊飯の魅力も「ああだこうだ」にあるのかもしれない。
ああ、またきょうもお腹がすいた。
5月25日(水)
コッチョリーノの工場見学レポ
1.工場見学と土鍋実験
2.工場見学と土鍋実験
3.コッチョリーノを支えてくれる人たち
4.コッチョリーノを支えてくれる人たち
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