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2018旅する土鍋

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2013年より毎年おおきな土鍋をかかえて「旅する土鍋イタリア」取材。2018年夏は『第2弾ペーパーブック』を仕立てる予定。WEBサイト、FBページでもご紹介はあるものの、ひと足先… もっと読む
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2018年7月の記事一覧

旅する土鍋2018

旅する土鍋2018

08/07/2018 Switzerland Lausanne
写真: 友人宅にて和の夕食

スパッと言おう。ひとつ歳を重ねた日。
半世紀と少しを生きてみて帰れないところとまだいけるところが見えてくる。

誕生日の自分への贈り物は、スイスとフランスが顔をあわせるレマン湖の近くに住む20数年ぶりの友人に会うこと、そしてミラノに住んでいたうちから毎日見ていたモンブランに挨拶にいこうと決めた。「旅す

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旅する土鍋2018

旅する土鍋2018

07/07/2018 Milano
写真:K’s Kitchen日本の家庭料理教室にて

海の色がちがえば海の味もちがう。
風の色がちがえば風の音もちがう。

そんな場所でつくるいつもの日本食が美味しく感じたり、ときに足りぬなにかを感じたり。はたまた充足がすべてなのだろうかとも考える。そして、もっともっともっとシンプルに生きたいと思う。互いの文化や価値観のなかで「食べる」ということが「生きる」に

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旅する土鍋2018

旅する土鍋2018

03/07/2018
写真: 小豆を抱えあんこを待つ土鍋

師匠のギャラリー兼住居に今年も世話になっている。さっそく小豆であんこをたく。検閲で尋問され邪険にされたあの土鍋のなかのひとつ。

作品は感情をもたず。
甘い香りよ土に沁み入り哀しみを吹き飛ばし喜びを呼ぼう。土の中にあまいあまいキビ糖の香りと小豆の香ばしさ。小豆色にそまった土鍋はもうすでに旅をじゅうぶんに、甘さのおしゃべりに。

旅する土鍋2018

旅する土鍋2018

02/07/2018 Milano
Photo: 翌日からミラノ師匠工房へ

「旅する土鍋2018」遅ればせながら記事を初に書いているのはボローニャからアドリア海沿いに走るローカル線の中。イタリアに到着してすでに18日。印象ふかい風がカラダの中を通りすぎているが、まったくもって風がとまらず言葉にならないままに。

予想というのは“あらかじめ想いを向ける”手段であり。5つの大きなケースを持ちこんだミ

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