【京伝びとストーリーvol.9】日本酒が定年後の楽しみになったらいいな。
京都祇園のオールディーズライブハウスに行ってきました。
京都祇園にグリースというオールディーズライブハウスがあります。昔は大規模に営業されていたそうなんですが、コロナの影響で営業できず、昨年、待望の再開を果たされたとのこと。
私は普段ライブハウスに行く習慣はないのですが、このライブハウスのことを心から愛している知人の紹介で遊びにいくことにしました。
しかも、普段からお世話になってますし、玉乃光のお酒でイベントを行いたいとおっしゃってくれたので、それもうれしくて、参加させてもらいました。
私は43歳なんですが、そこでは私が一番若いくらい。昔懐かしオールディーズの生ライブを聞きながら、ダンスを楽しむというスタイルです。60歳くらいの方々が楽しく踊りながらお話をされている姿を見て、こんな風に年をとりたいなーってしみじみ思いました。
定年してから20年どう生きるのか。
団塊の世代は今73歳くらいで、団塊ジュニアが50歳くらい。このゾーンが一番世代別人口が多い。そして、現在60歳以上の人は全人口の三分の一。あと15年で40%に達するそうです。
人生100年時代、定年が延長され、年金受給を受けられる年齢もどんどん遅くなり、もはや60歳は高齢ではありません。
人口の40%が働かない人になってしまったら、そんな国滅びるしかないので、当然60歳を超えようが元気に頑張らなくちゃいけない。
でも、何となく日本には60歳くらいは、もう引退って感じがまだ残ってますよね。20歳くらいまで勉強して、40歳くらいまで経験して、その能力を55歳くらいまで発揮して、そこからはだんだんスピードダウンしていく感じ。
自分の先輩がそうだったから自分もそうだと思ってるんだと思います。
でも実際は、75歳くらいまでがんばるんだったら、55歳からもう一回アクセルいれないといけない。だってそこからまだ頑張る期間が20年あるんですよ。
でも、現実は甘くない。時代の流れはどんどん速くなり、多くの仕事をAIが行うようになり、WEB3が進んでリアル社会が薄くなっていく中、いったいどうやって55歳からもう一回アクセルを踏むというんだ。これまで培ってきた知識や経験はまったく通用しない世界です。社会全体の中で力を発揮していくこはかなり厳しいと思うんです。
日本酒だからこそできること
じゃあ、どうするのか。やっぱり同世代の中で経済を回していくしかないと思うんですよ。高齢者の人はたくさんお金を持っている人がいっぱいいます。高齢になればなるほど所得格差は拡大していくわけでお金持ちの高齢者はたくさんいます。その人たちは子供や孫のために資産を抱え死んでいく。当然家族を守っていくためにそれは大切なことです。
でも、もし経済的に余裕がある人はタンス預金の一部を同世代の人たちに使ってくれたら状況は変わると思うんですよね。つまり、高齢者が高齢者向けのビジネスをやるってことです。お金持ちの高齢者が優先的に他の高齢者のサービスを利用してくれたら、同世代で経済がまわる。
そうすれば、高齢になってから働くとしても、若い人たちと争わなくていいし、若い人たちに迷惑もかけない。
ただ、もちろん満足できるサービスじゃないと選ばれないので、サービスの内容は突き詰めていかないといけない。
そこで、日本酒の登場です。
昨日、たくさんの高齢の方々が日本酒を楽しんでいる姿を見て、日本酒なら高齢者が作る高齢者サービスが作れるんじゃないかと思いました。高齢者コミュニティが造る日本酒。お金持ちの高齢者の方々はそのコミュニティで生まれた日本酒を応援の意味で買ってくれるんじゃないかな。
高齢者の食生活にあった日本酒ってのがあるんです。やっぱり今流行りの香り高いお酒というよりは、料理を邪魔しないシンプルなお酒をぬる燗で。という方が多い。箱や包装にコストをかけて、無駄な装飾する必要なんかない。これから日本に迫る社会問題を解決するための日本酒です。
うまく言えないけど、その役割は日本酒だからこそできる気がしませんか?京伝びとの取り組みのひとつにしてみたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?