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【読書感想文】『働かないのーれんげ荘物語』群ようこ著
【あらすじ】
広告代理店を辞め、もう働かないと決めた四十八歳の主人公キョウコとキョウコが住むボロアパートの住人との交流をほのぼのと描く。
働かない=悠々自適というイメージがあるが、本人はいまだに「こうであらねば」という焦燥感に苛まれながら「他人からどう見られているか」を気にするキョウコに深く共感する。人間、そうそう気ままには暮らせないものである。
大きな出来事も事件も起きず、日々の小さな出来事と日常、そしてキョウコの葛藤が描かれていて、人によっては物足りないかもしれないけれど、私には深く響いた。あと、母との葛藤も。娘と母の関係はどこも複雑なのね。
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