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青春18きっぷ6社盛り

たまにはがっつり旅計画&実践ネタを書いてみようじゃないか。
12月10日から利用できるようになる青春18きっぷの使い方です。
ただし、かなり「ヤヴァい」使い方なので取扱にはご注意をば。

簡単に説明しておくと、「青春18きっぷ」はJRや一部旅行会社で購入することができる企画乗車券で、一般的に春・夏・冬の年3回、期間を限定して発売されます。
5回セットで2020年現在12,050円。1回あたり2,410円でJR6社の普通列車(特別快速や新快速、快速なども含む)に1日全線乗り放題というもの。特急列車や新幹線に乗ることはできない決まりですが、利用したい区間の特急券と乗車券を別に買えば利用することができます。
いくつか例外がありますが、規模の大きいものとしては下記の3つぐらいでしょうか。
・本州ー北海道間の移動は「オプション券」の購入で北海道新幹線の奥津軽いまべつー木古内間と道南いさりび鉄道の木古内ー五稜郭間を片道1回利用できるというもの。「青春18きっぷ」と同時に使用することを条件に、かなり安く移動することができるが、乗継パターンはかなり限られる。
・特急列車しか走っていないJR北海道石勝線の新夕張ー新得間は「青春18きっぷ」のみで乗車することができる。ただし、新夕張・新得のどちらか、もしくは両方で乗下車しない場合は特急列車に乗車するすべての区間の乗車券と特急券が必要となる。
・新幹線とは接続しているにもかかわらず在来線と接続していない路線に第三セクター路線を介して乗り継ぐ場合は、第三セクター路線の接続駅間を利用できる。
JR東日本大湊線[接続駅:野辺地]……青い森鉄道八戸ー野辺地・野辺地ー青森
JR西日本城端線・氷見線[接続駅:高岡]……あいの風とやま鉄道富山ー高岡
JR西日本七尾線[接続駅:津幡]……IRいしかわ鉄道金沢ー津幡

これ以外にもいろいろなルールがあるのですが、ここでは割愛します。

で、本題に入るのですが、前述したとおり「青春18きっぷ」は1枚で5回使用できるきっぷです。なのにお題は“6社盛り”。1社多い。
そこでそのシカケをここで説明しようというわけです。

表題の写真に補足を加えたのが下の写真となります。

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2019年夏のものなので、価格は8%時代の11,850円ですが効能は同じです。
まず、購入をJR東日本の原宿駅で済ませます。
そして1回目をJR四国の津島ノ宮駅で使用開始。
2回目をJR東海の静岡駅で使用開始。
3回目をJR九州の鳥栖駅で使用開始。
4回目をJR西日本の下関駅で使用開始。
そして5回目をJR北海道の札幌駅で使用開始。
これで6社すべて異なる会社の駅を利用したことになる、というわけです。

自分は大阪在住なので、JR西日本は簡単にクリアできるのですが、他の5社については色々と知恵を使います。
この「青春18きっぷ」の場合、3回目の鳥栖から利用開始したあと、本来は関門トンネルを越えて山口県で滞在する予定だったのですが、この時ちょうど台風一過の途上と言うこともあって旅程を変更、小倉宿泊にしました。
そのまま翌朝改札を通ると4回目もJR九州となってしまうのが口惜しく、
わざわざ下関まで乗車券を買って改札を出て(笑)、有人改札で「青春18きっぷ」の改札印を受けるといった顛末を孕んでいます。

カギは案外、どこの会社で買うかがポイントとなります。
大阪にいる場合、現在(2020年)はJR西日本の窓口やみどりの券売機以外に、JR東海の新大阪駅や京都駅、JR四国の旅行センター「ワープ梅田支店」があるので、この3社については地元での購入が可能です。過去にはJR北海道の旅行センターもあったのですが、撤退してしまいました。
これまでに何度も買っている「青春18きっぷ」なので、最近は少し変わったところで購入するのがマイブームとなっています。

そしてあと5回をどこに振るかで頭を使うことになりますが、さきに述べたとおり宿泊地を散らすか、空港や港、バスの到着地をうまく絡めるかが基本となります。
自分の場合は旅程の関係上、九州は小倉・博多・鹿児島中央が多く、四国は高松が必然的に多くなります。ジャンボフェリーの深夜便が5時過ぎに高松に着くため、始発ではなくても充分早く四国島内の旅を始めることができます。北海道は自ずと新千歳空港が多くなります。

風変わりな「青春18きっぷ」の使い方ではありますが、ちょっとした余興としていかがでしょうか。実際にやるのももちろんありですし、このご時世ですから時刻表上でプランを組んでみて、5社それぞれの利用開始駅から1回の利用で自宅まで帰ってこれるかどうか調べてみるのも面白いかもしれません。

最後に1つだけ。
この話題の性格上、改札印を受けるためには必然的に有人駅(改札口に係員がいる駅)の利用が前提となりますが、早朝は係員が不在となる駅も増えており、ワンマン列車だと運転士さんが「青春18きっぷ」だけ確認して改札印を省略することもよくあります。実際の利用時に思惑(計画)と異なる展開もあり得るので、その点は予め留意しておいてくださいね。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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