第五章　日高＆道央大行脚旅(その１)

７９　関空→新千歳→由仁

　本来は７月末に予定していた日高方面の行脚を台風２１号の影響で繰り延べ、そこに別日程で攻略しようとしていた道央部分の行脚をある意味ムリヤリつなげた旅程が今回の旅となる。前述の通り、台風と地震、停電の影響が色濃く残る日高地方の状況も気にかかるものの、道路事情の回復も見えてきたことから決行することにした次第である。
　出発は９月３０日。実はこの日も台風２４号の上陸が予報されており、在阪の百貨店や娯楽施設は軒並み休業、ＪＲや私鉄も午後から順次運転見合わせを告知していた。近畿地方の上陸は夜になる見通しということで、上陸前に渡道してあわよくば台風一過となった直後を狙って帰阪する展開に期待をかけての出発となった。
　今回のフライトはＭＭ１０３便。関空を８時３０分に出発、新千歳空港に１０時３０分に到着予定である。離陸後に旋回して空港島がよく見えるのだが、９月はじめの事故による道路橋の撤去部分や、それにともなう道路の暫定付替部分の様子も確認することができた。鉄道の復旧は９月１８日と初期の想定からはかなり早くの復活となり、今回の旅程の大きな後押しとなったのは言うまでもない。一方、道路橋は暫定復旧であったため、マイカーやレンタカーの通行はできず、翌週１０月６日の開放まではバスやタクシーなどに限定されていた。