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飛騨路フリーきっぷで仲間と旅してみた

先日の特急「ひだ」に関する投稿は、このきっぷによる旅の途上で撮影したものでした。
JR東海の企画乗車券、飛騨路フリーきっぷ。こちらが今回のお出かけには最適のチョイスでありました。

このきっぷのユニークなところは2点あって、1つは人数によって発売額が異なること。1人用から4人用があり、例えば名古屋市内発着だと1人用は12,000円ほどかかるのに対して、4人用だとレール&バスで31,240円、レール&タクシーだと26,790円と1人用の半額に近い金額で利用できます。もう1つは、先の説明にもあるとおり、現地でバスを利用できる引換券がついてくる「レール&バス」のプランとタクシーのクーポン券がついてくる「レール&タクシー」のプランがあること。どのような旅程を想定するかによって、きっぷの購入時にどちらかを選ぶことができるようになっています。

一方で、企画乗車券ゆえの制約もいろいろあります。このきっぷは特急「ひだ」の指定席が利用できるのですが、購入時点で往路の指定席を確保しなければならないことになっています。つまり、出発日だけでなく、どの列車に乗るかも決めておかなければ購入することができません。そして、1人用以外については、全行程で同一スケジュール(改札口の出入りも同様)である必要があります。人数の不一致がある場合は無効となり、利用日の普通運賃と特急料金を人数分、別途支払うことになります。
さらに、「レール&バス」の場合はバスのチケットは指定エリアの1回分に限られ、これも人数分同一行程となります。「レール&タクシー」の場合は1組あたり6,000円分のタクシー利用券がついてきますが、あらかじめ設定された業者の中から選ぶことになります。迎車をかけた場合は配車料金がかかりますし、利用券は冊子タイプとなるので同時に複数のタクシーを手配して別のところに行くという使い方はできません。

こういった条件をクリアすれば、かなりお値打ち感があるきっぷであることは相違ないと思います。

で、今回乗ることになった特急「ひだ5号」は名古屋9:39発。大阪から合流するには、この列車の場合は「ひだ25号」に大阪から乗れば岐阜で「ひだ5号」と併結となることからそれで事が済むのですが、上記の企画乗車券に乗っかった以上は名古屋から乗るのがスジとなります。

そして近鉄の大阪線と名古屋線を経由していけば急行乗り継ぎで2,410円で行けるのですが、大阪上本町朝イチの急行でも間に合わないし、特急に乗ったとしても7時の「ひのとり7列車」では集合時間(9:20予定)ギリギリ。さりとて6時の「ひのとり6列車」では早すぎる。起きるのも名古屋に着くのも。中間のアーバンライナーの場合は大阪難波6:30発でお手頃には見えますが、名古屋着は9時前でここ数日の天候だと遅れが出たらちょっと面倒。しかもこれらの特急料金を加算すると結局4,000円超えとなり、お値頃感が薄くなってしまうのです。

そこで選んだのは、どれに乗ってもとりあえずハズレがなさそうな新幹線自由席。新大阪駅に8時前に着いておけば、目の前の「のぞみ」が空いていればすぐに乗ってしまえばいいし、新大阪で乗ってみて混んでいれば、次の京都で次の「のぞみ」を狙えばいい。もちろん新大阪始発の「のぞみ」を最初っから選んでしまうのもありとなりました。
ちなみにEX予約を使えば指定席でも自由席でも新大阪ー名古屋間が5,680円。「こだま」利用だと割安になる場合がありますが、今回の旅程ではあいにくながらこの時間帯に「こだま」の設定がありません。
一方で近鉄名阪特急「ひのとり」が大阪難波ー近鉄名古屋間で4,540円。アーバンライナだと4,340円。どちらもレギュラーシート(普通車)の指定席の運賃料金となります。

すなわち、今回は1,000円ちょっとを上乗せして、選びやすさと本数の多さ、出発時刻のゆとりから新幹線を選んだ、という結果となりました。
これでも「飛騨路フリーきっぷ」のコスパはしっかり効いていると思います。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。


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