第三章 夏の南北海道行脚旅(その1)
38 新千歳空港→南千歳→苫小牧
夏休み期間の活動が本格的になる前に、北海道&東日本パスとオプション券をフル活用した旅程を企み、函館本線を中心にキハ183系―0番台入場券の残りとご当地入場券の獲得を目指した旅程を組んだ。函館と苫小牧で二泊、一部区間ではタクシーを使うプランであるが、予定通り動ければ最大で17枚のご当地入場券を購入できる計画であった。
今回の空路は関空8時30分発、ピーチ103便の人となる。新千歳空港までのフライトは順調だったものの、着陸後の機材の出入りの関係で、機外に出たのは10時50分頃と、所定より20分ほど遅れた結果となった。ただ、今回に限っては列車の発車時刻が遅くとも14時を回るレベルの設定であったので、あまり焦りは感じなかった。
南千歳駅には11時過ぎの到着。南千歳駅は空港から札幌以外へ向かうときに乗り換え駅となるところであるが、今回は改札を出る。この駅で降りるのは二回目、10年前に根室本線の夜行特急「まりも」から朝イチの航空機に乗り継ぐために路線バスで新千歳空港へ向かったとき以来だ。
それでは今回の下車の目的は何か。駅を出て少し歩くと数台の北海道中央バスが駐車場で列を作って停車しており、その後にも次々と空席だらけのバスがやってくる。そしてフロントガラスには「千歳基地航空祭シャトルバス」と貼り紙が。そう、この日は航空自衛隊千歳基地の航空祭が開催されており、多数の見物客が基地に訪れていたのであった。
今年の話題の一つが政府専用機、ボーイング747型機の展示なのだが、後継機となるボーイング777型機の整備完了とともに引退することが決まっており、駐機状態で見ることができるイベントはおそらくこれが最終であろうということで、スケジュールをここに合わせたというわけなのである。
移動を含めた見学時間については十分に余裕を見ておいたので、一応時計を気にしながら雰囲気を満喫して、正午過ぎには帰りのシャトルバスの人となった。ちなみにシャトルバスは往復それぞれで運賃が必要だが、各種ICカードも利用できるので乗降はスムーズであった。台数も十分な数が確保されており、見学客の流動に応じて現場で連携を取りながら調整をしているところも興味深いところであった。
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