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旅の伴にした本(38)平安の文豪

こういった切り口で歴史を楽しむのも、いいものです。
旅の伴にした本の38冊目となります。
ポプラ新書246ー「平安の文豪」ユニークな名作を遺した異色の作家たち
河合敦著。2023年11月刊。

帯からしてその切り口がいかに鋭いかがわかる著作です。約400年にわたる平安時代の登場人物というのは、名前は聞いたことあるし、有名な作品が関係しているというのもわかるけど、その人の生い立ちはおろか、その作品の中味とて杳として知れぬものというのが多数派ではないかと思います。
そこは筆者も率直に認めている章もあり、実際にさまざまな登場人物の章を追いかけて最後まで読んでみると、「ああ、歴史ってそういうものなのかもなあ」と何となく気づきが得られるような感じがしました。

もちろんそこまで深読みしなくても、興味のある人物だけ拾い読みしてみてもなかなか面白い内容の著作だと思います。他の時代の歴史人物も、こういった角度でいろいろ紐解いてみると理解が深まるので、がっつり歴史に興味がある人は、その入門編みたいな感覚で読んでみるのもいいかもしれません。

実は現代の文化にもつながる重要な偉業を遺した人も複数いることもわかります。現業としても多くの気づきを手に入れることができた、良書でありました。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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