愛されるカフェのヒミツ
近所にある小さなカフェは、年配の女性がひとりで営んでいる。
数年前にオープンして以来、夫婦子どもと共に通いつめたお気に入りの場所だ。
店主とは顔馴染みで、子どもを連れて行ってもいつも笑顔で迎え入れてくれる。
ただ下の子が生まれてからバタバタしていたせいでずっとご無沙汰になっており、今日は約1年ぶりに行くことができた。
しかし1年も来ていなかったとは思えないほど自然と迎えてくれ、気まずさのようなものは微塵も感じなかった。
カフェは入れ替わりが激しいというイメージがあったが、コロナ禍でも変わらず愛され続けている。
この店の魅力は、提供されるお茶やお菓子のおいしさはもちろん、店主の人柄のよさが大きいのだろうと思う。
もの静かながらも言葉の随所に気配りが感じられ、親しみのこもった聞き方をされる店主は、みんなのお母さんのような、古い友人のような存在なのではないだろうか。
そんな人がいる場所だから、この店は多くの人に愛されているのだろう。
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