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【子育て】家でできる!読解力向上の「はじめの一歩」~読書量≠読解力です~#501

おはようございます、tamamioです(^^)子育て中の皆さん、「お子さんの読解力を向上させたい」と思われたことはありますか?

私は小学校教師ですが、個人懇談では少なくないお母さんから「どうしたら読解力が向上しますか?」と聞かれます。

今回は、家庭でできる読解力向上・はじめの一歩をご紹介します。

1 学校でも社会でも、必要。読解力

そもそも読解力とは何ぞや。

読解力とは、「文章を読んでその内容を理解し、解釈する力」のことです。

https://mba.globis.ac.jp/careernote/1306.html

読解力は、勉強はもちろん、仕事でも、人間関係でも必要な力です。

さらに今後AI技術が進歩して、人間の仕事の大半をAIが代替するようになっても、読解力を必要とする仕事は、AIには(現在のところ)できません。

何しろAIは、「キリンがリンゴを食べる」と「キリンがリンゴに食べられた」の区別がつかない(p24)のだとか。まじか~、AI・・・。

2 読書量=読解力、ではない

話を個人懇談に戻します。「どうしたら読解力が向上しますか?」に続けて、大抵、お母さんが次に続ける言葉は決まっています。

「やっぱり読書ですか?」

出ました、読書信仰。「本を読むと読解力が向上する」ですが、これはそうともいえないのです。

「読んだ本の量」と「読解テストの成績」はそれほどはっきり関連しているわけではない(後略)

『14歳からの読解力教室』p107)

これはいろいろな調査を基にした結果ですので、中には「読書量が多い=読解力が高い」という子もいます。そういう子は「読書が好きで、本を読むことを楽しんでいる」のだそうです。

「読書への熱中度」が高い人ほど、PISAの読解力テストの成績がよい(後略)

p109

なので、嫌々本を読んでも読解力は向上しないのです。

3 読解力向上は需要高め。冬の定番?特集

では、読解力を向上させるために、家庭で何ができるのか?それを分かりやすく教えてくれるのが、以下の雑誌です。

1年置いて、同じ特集。それだけ需要が高いのでしょう。いいぞ、もっとやれ。

4 家庭でできる「はじめの一歩」

『プレジデントFamily』によると、家庭でできる読解力向上の方法は4つ。もちろん、読書は入っていません。

その中の一つだけ、ここでご紹介します。2号共に共通していた方法、それはこれです。

家庭での会話は文章で

『プレジデントFamily 2023冬』p21

もう、これに尽きます。

「コップ」とか「ごはん~」のように、単語で済ませるのではなく「水を入れたいからコップちょうだい」とか「お母さん、ごまんまだなの?」とか、文章で言わせる。

もちろん、これだけで全てが解決するわけではありません。が、この基本ができてないのに、上にどんなに積み上げても無駄ということでしょう。

あと一つ、編集の方に言いたいのですが、「家庭での会話は文章で」って、これ自体が文章になってないです。文章で、なに?

「文章でしましょう」とか、語尾までキチンと言い切ってほしかったなぁ~!こういう、名詞で止める「体言止めで文章終わる」って、良くない。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!では、今日も素敵な一日を!

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