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【子育て】「将来何になりたいの?」と聞いてはいけない~NG理由2と、OKワード~#374

おはようございます、tamamioです(^^)皆さん、子どもの頃「将来、何になりたい?」と聞かれたことはありませんか?

折しも、まさに卒業シーズン。勤務校(小学校教師です)でも、毎年卒業アルバムに「将来の夢」コーナーがあります。

ただこの「何になりたい?」との問いかけは、実はNG。子どもの可能性、将来性を潰しかねない言葉なのです。

今回は「将来何になりたい?」に代わる言葉をご紹介し、次回(有料)でその裏にある「子育て全般に共通するテーマ」をご紹介します。

1 NG理由①・そもそも知らないから

まず、どうして「何になりたい?」と聞くのがNGなのか、ご説明します。参考文献はこちらです。

著者の坪田氏(ビリギャルの先生)は、次の2点から「将来何になりたいか」を聞くのがNGとしています。

1 どんな職業があるのか知らないから
2 出会う大人が「親・教師・先輩・店長」だから

子どもは本当に、どんな仕事があるのか知りません。以前、「知っている仕事」を紙に書かせたことがあるのですが、せいぜい10個とか、その程度でした。

また、坪田氏は次のように述べます。

ある進路指導の専門家が「子どもが大人になるまでに出会う大人は、親、先生、先輩、店長の4種類だ」と話されていました。確かにそうなのです。

p113

知らないものは、考えようがありませんからね・・・。

2 NG理由②・ハイリスクだから

次の参考文献はこちらです。

著者の和久田学氏は、「真実7 思春期はリスクがあるが、おもしろい」で、次のように述べます。

「夢をかなえようと必死になること」は、その他の選択肢を捨てることを意味します。

p140

「プロ野球選手になる!」と決めて、365日朝から晩まで練習に明け暮れると、当然他のことをする時間がなくなります。

「パティシエ」「ゲームクリエイター」等の夢でも、それに決めて、そのほかのことに興味をもったり、勉強したりしなくなってしまうと、「いざ」という時に選択肢が限られてしまいます。

もちろん、ある程度成長したら「これ!」と決めた道に「決断=一つに決めて、他を断つ」しなくてはいけなくなりますが、小中学校段階でそれをしてしまうと、叶わなかった時にものすごくリスクを取ることになるのです。

3 「何〇〇たい?」と言い換えるだけ


では、「将来何になりたい?」をどう言い換えると良いのか。ご紹介します。

× 将来何になりたい?
   ↡
〇 将来何がしたい?

もう、これだけです。「になり」を「がし」に代えるだけ(こう書くと、わかりにく!)。

どうして「何がしたいの?」と聞くと良いのかは、次回発信します。これは、ものすごく深い!私も、まとめるのが楽しみです!

おまけ 参考文献まとめて紹介

本日の参考文献2冊の、再度のご紹介です。

まず1冊目です。

本当に面白かった!2021年7月なので、約半年前発行です。購入したのは最近ですが、こんな面白い本を半年もほっといたなんて、私のバカ!と思いました(^^)

2冊目です。

著者の和久田学先生は、元特別支援学校の先生です。その後、科学的根拠(エビデンス)に基づいた子どもの支援を研究し、小児発達学の博士号を取得。現在は「子どもの発達科学研究所」の首席研究員をされています。

本書は、教師、保護者はもちろん、子育てを終えた方、新しい知見を手に入れたい方にもお勧めできます!

結局「叱る」は大人の負け
学校は社会の縮図ではない
やる気が問題だとする考えが問題

など、タイトルも「ぐいっ」とひきつけられます。

和久田先生は、私が所属するTOSSでも、たびたび外部の講師としてセミナー等でご登壇いただいています。

2015年には、「教師のための科学研究講座」を開講してくださり、私もそこで学ばせていただきました。エビデンス、バイアス、研究スタイルなどについて学ぶことができ、今でも役立っています(^^)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
今日も素敵な一日を!

私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。