見出し画像

【読書】組織・環境を「多様性」の切り口から論じ、現状を打破するアイデア3#409

おはようございます、tamamioです(^^)皆さん、日常生活や組織に「行き詰まり」を感じておられないでしょうか。もしかして、不覚にも「画一的な環境」に身を置いているのかも。

今回は、そんな「行き詰まり感」を打破する「3つのアイデア」を、良書『多様性の科学』とともにご紹介します!

1 祝・読了『多様性の科学』

『多様性の科学』、読了しました!

読みごたえがあり、一瞬「これも積読かも???」と思ったりもしましたが、くじけそうになりつつも、途中ウトウトしながらも、読み終えました!

同時期に購入した本は、こちらでも紹介していますので、よかったらご覧ください(^^)

2 「組織論」を多様性の切り口から述べる

本書のタイトルは「多様性」ですが、真のテーマは「組織論」です。

画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織

『多様性の科学』副題

「多様性のある組織は発展し、画一的な組織は凋落する。」それはもう、今の時代の人なら、分かり切ったことです。

では、どうして全ての組織が「多様性のある組織」にならないのか。「多様性があった方がいい」と分かり切っているのだから、みんなそうすればいいのに、そうしないのはなぜ?

3 分かっていても画一的化する、人間の本能

一つに、「人間の集団はクローン化しうる」というのがあります。最初は各人バラバラでも、一緒に過ごすうちに、だんだん考え方、行動が似てくる。経験ありますよね。

人類誕生から現在まで、集団の中で協力し合わないと生き残れない過酷な時代が長く続きました。だから集団の中に溶け込もう、同じになろうとするのは、本能なのかもしれないですね。

もちろん、その理由だけではありません。本書では、組織が多様性をなくす原因を、あらゆる事例を取り上げて述べています。

CIAの同類性選好、チョモランマ登山隊・ユナイテッド航空のヒエラルキー、シリコンバレーのネットワーク(これは成功例)など。

画一化に陥る「罠」は至る所にあって、意識していないと私たちは多様性を失ってしまう。

それを教えてくれる良書でした(^^)

4 多様性を取り込む3つのことをさらりと

最後に、本書がさらりと教える「日常に多様性を取り込むための3つのこと」をご紹介します。3つのこと、とは以下です。

1 「無意識のバイアス」を取り除く
2 陰の理事会を開く
3 与える姿勢

p331-340

1の「バイアス」とは思い込みです。このバイアスは、人間誰もが持っているので、取り除くのは難しいです。

ですが、まずは「バイアスがあることを知っておく」だけでも良いと思います。そして時々「自分の考え、これはバイアスかかってないかな?」と時々疑ってみる。

まずはそこから!だと思います。ちなみに私は、土曜日が「バイアスチェック」の日です(^^)今日でした!

2は、組織の中で「若手が偉い人に物申す機会を作る」ことです。これは、ヒエラルキー化を防ぐために有効ですね。

3ですが、著者マシュー・サイド氏は、アダム・グラント氏の名著『GIVE & TAKE』を例に述べています。

最初「どうしてここで『GIVE & TAKE』?」と思ったのですが、『GIVE & TAKE』を再読して納得!ギバーの姿勢とネットワークの構築がつながりました。

ちなみに「読むの苦手!」という人は、Audible版もあります!月額1500円で聴き放題!私も、通勤中に今『GIVE & TAKE』を聴いています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

次回は、教師らしく「この多様性の視点を、どうやって子育て&教育に生かすか?」について発信します。

これは、本書の中でも述べられていないことですし、マシュー・サイド氏もそこまで言及していません。なんでだろう。教育者じゃないからかな。

そう思うと、私は根っからの教育者なのかもしれないですね(^^)そうだといいなぁ。

では、今日も素敵な一日を!

この記事が参加している募集

多様性を考える

私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。