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【教育】一斉授業をブラッシュアップ!現代の寺子屋+αが、令和の教育モデルに?!#334

おはようございます、tamamioです(^^)皆さん、学生時代に「一斉授業」を受けて来られたと思います。「なんで一緒にしなくちゃいけないの?」と疑問・不満など、たくさんあったことでしょう。

今回は、一斉授業を一歩進めて、日本が新たなステージに向かうための教育と本を発信します。

1 一斉授業から脱却できたらどんなにいいか

本日の参考文献はこちらです、ドン!

明治以降、日本の学校教育では、主に「一斉授業」がされてきました。皆さんも、一斉授業を受けて来られましたよね、もちろん私もそうです。

また、私は小学校教師ですので、今は「一斉授業をする側」の人間です。

本書では、「一斉授業から個別最適な学び」への提言と、その具体的な事例が述べられています。

2 「途中でも鉛筆を置いて」という無情

教師として、日々一斉授業をしていて「申し訳ないなぁ」と思うことがあります。それは、子どもの作業を途中で区切らなければいけないことです。

「まだ終わってない人も鉛筆を置いて」
(中略)教師は「五分でやってみましょう」と言い、五分後には「まだ終わってない人も鉛筆を置いて」と活動を途中で打ち切らせてきました。

p136

そう、私のことです。と言うか、教師なら誰でもそうです。何と言っても「集団を統率しなければいけないから」です。でも、子どもにとっては、これは迷惑な話です。

五分でなく、七分なら考えられたかもしれないのに、一生懸命考えていたのに、あと少しのところで「鉛筆を置いて」と言われるモヤモヤ感。これが積み重なったら、やる気もなくなってしまいそうです。

3 その子にぴったりな学び=個別最適な学び

このような「一斉授業」と真逆に位置するのが「個別最適な学び」です。

「個別最適な学び」とは、平たく言うと次の通りです。

・個別→その子に
・最適→ぴったりな
=その子にぴったりな学び方

tamamio解釈

一斉授業では「学級の大多数に合った学び方」で授業や様々な活動が進みます。そうではなくて、「その子に合った速さ、内容、アプローチで学ぶ」のが個別最適な学びです。

実は、歴史を紐解くと、人類は「個別最適な学び」で知識や技能を得ていた時間の方が圧倒的に長いのです。

ルソーの『エミール』やロックの『教育論』など教育学の古典的名著も、家庭教師としてどう指導するかを前提に書かれています。洋の東西を問わず、長年にわたり子どもの教育は個別での学習や指導が中心だったのです。

p86

4 現代なら学級崩壊・寺子屋

日本で「個別での学習や指導」と言えば、「寺子屋」です。これは武士や貴族などの特権階級でなく、庶民の子達を一か所に集めて指導した教室です。

「一か所に集めて指導したなら、それは『一斉指導』では?」と思われることでしょう。が、違います。下の絵を見てください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E5%AD%90%E5%B1%8B

これを教師の世界では「学級崩壊」と言います。下の方なんか、寝そべったり、おしゃべりしたりしてますよ。一斉授業では、ちょっとあり得ない。

寺子屋など近代以前の教育機関では、たとえ大勢の子どもが一つの部屋に居合わせても学習は個別的に進められ、教材も一人ひとり違っていたのです。

p86

寺子屋では、教師に渡された教材を自分のペースで解き、教師が一人ひとり呼んで少しの間個別指導をする、という指導スタイルだったようです。公文式みたいですね。

5 協同的な学びで関わりを保証

ただ、せっかく多様な子ども達が集まっているのに、個々で学習を進めるだけではなんだかもったいない。

子どものIQが上昇するためには、同年代の子ども達との関わりが有効なのに、「個別最適な学び」だけでは、関わりの機会が持てません。

そこで登場するのが「協同的な学び」です。「協同的な学び」は、何となくイメージできると思いますので、説明は省きます。

一人一人が「個別最適な学び」で得た知識や成果を持ち寄り、集団の中で「協同的な学び」に還元する、というのが「目指すべき『令和の日本型学校教育』の姿(p21)」なのです。

ここまで聞くと「確かにそれができれば素晴らしいでしょうけど、そんなことが本当にできるんかいな」と思われることでしょう。

これは、できます。と言うか、既にできています。それこそがTOSSの実践です。今回、本書を読んで、改めてそう思いました。

最後はTOSSの宣伝のようになってしまいましたが、やっぱりTOSSで学び続けようと思いました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!これから教育界は激変していくことでしょう。というか、激変しなくてはいけません。そして、激変する教育界を前向きにとらえ、対応していきたいなと思いました。

では、今日も素敵な一日を!ありがとうございました!


私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。