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【子育て】子どもと自分を不幸にする「カーリングママ」ってなんだ?#211

おはようございます、tamamioです(^^)皆さん、「カーリングママ」ってご存知ですか?今回は「カーリングママ」と、子どもへの親のかかわり方について発信します。

1 おすすめ本・日本の教育はなぜ息苦しいのか

今回のおすすめ本はこちらです、ドン!

副題がすごいですよね。「日本の教育はなぜ息苦しいのか」。世界から見たら「息苦しい」のですよね。もしかして「教育が」というよりも、同質を強いる「社会」が、なのかもしれません。

本書は、東京都公立中学校の校長として「学校の当たり前を変えてきた」工藤勇一校長と、息苦しさの原因である「同調を強いる空気」を追及してきた鴻上尚史さんの対談本です。もう、面白くないわけがない!

ちなみに、お二人の著書を紹介した発信がこちらです。

工藤勇一校長先生 ↡

鴻上尚史さん ↡

2 失敗するチャンスを奪う「カーリングママ」

対談中、鴻上氏の担当する「悩み相談」が話題に上がります。タイトルは「手をかけすぎる母親の悩み」です。

相談者である母親は、もうすぐ小学校に上がる娘さんが、下品な行為で笑いを取ろうとすることを心配しています。その相談に対しての会話です。

工藤 (前略)このお母さん、ほんとうにこういったことで心配されているとすれば、手をかけすぎるタイプの方かもしれませんね。
鴻上 たぶん。先回り先回りして、余計な心配を重ねていくお母さんでしょうね。(最近は、こういう母親を「カーリングママ」と呼ぶんだそうです。(後略))(太字tamamio/p54)

ちなみに、カーリングはこちらです。

「ストーンの通り道をブラシでゴシゴシ掃いて的に近づける」様子が、子ども(ストーン)の障害を事前に取り除く(ブラシで掃く)母のようだ、というのが「カーリングママ」の由来のようです。

もうお分かりのように、「カーリングママ」は良い親の姿ではありません。子どもが「失敗するチャンス」を奪ってしまうのですから。

言うまでもないことですが、子どもは失敗し、立ち上がることから多くを学びます。だから、失敗は悪いことではなく、むしろ歓迎すべきこと。

私も母親ですから、子どもを心配する気持ちも分かりますが、そこは「ぐっ」とがまんして。お子さんを信じてあげましょう。大丈夫です。子どもは私たちが思うより、ずっと強くてずっとたくましいですから(^^)

3 手を出すのは「子どもが〇〇〇とき」

先回りしたいのを「ぐっ」とこらえて見守って、子どもが挑戦し、失敗したとします。「さぁ、ここから私の出番!」と手を出すのは、実はNGです。

「親が手を出すのは、子どもが失敗した時」ではありません。ここは間違いやすいので気を付けてください。

「親が手を出すのは、子どもが失敗した時」ではなく、「失敗して、助けを求めた時」です。

失敗しても、それで終わりではないですよね。その後には「試行錯誤」という、大事な学びの機会が待っています。「ああでもない、こうでもない」と試したのち、どうしようもなくなって「お母さん・・・」と助けを求めた時にはじめて、親の出番が訪れます。

もう、忍耐!ですね(^^)

4 「カーリングママ」の“向き合いすぎる”不幸

「カーリングママ」の最大のデメリットは、「子どもだけでなく、自分も辛い」ことです。

カーリングママでいるためには、子どもと向き合う必要があります。この「子どもと向き合いすぎる」ことが、子育てのしんどさなのです。

これは私が尊敬する、故・佐々木正美先生の言葉です。「日本のお母さんの子育てが大変なのは、子どもと向き合いすぎるから」みたいな発言をされていました。ハッとしますよね。

一般的に「子どもと向き合うのは良いこと」とされています。確かに、子どもと向き合わず自分の理想だけで育児を進めたり、無視するよりかは良いと思います。

ただ、「向き合いすぎる」のも良くない。「昔のお母さんは、忙しすぎて子どもと向き合う暇なんかなかった。それでも子どもは立派に成長していました」みたいに、佐々木先生は書いていました。

確かに、サザエさんはタラちゃんと向き合っているようには見えないですよね。フネさんとか、カツオ・ワカメが面倒見てる印象があります(^^)

こう書く私ですが、それでも母親なので、子どものことを考えすぎてしまう時もあります。考えて、不安で、頭が痛くなったりしますが、そんな時はいつも「昔の母親は・・・」と思い出します。そうすると、不思議と心が軽くなります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!子育てをしていると悩み、心配、苦労、ストレスなど、様々に湧いてきます。「これも、私の人生の一部」と思って、肚をくくりましょう(^^)

では、今日も素敵な一日を!午後からワクチン接種です!




私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。