見出し画像

【子育て】「相手の気持ちを考えて」という指導#224

おはようございます、tamamioです(^^)お子さんをお持ちの皆さん、お子さんに「相手の気持ちを考えて」と諭されたことはありますか?

今回は「相手の気持ちを考える」指導について、私の所感を発信します。賛否両論あると思いますが、勉強させてください。

1 そういう指導は記憶にないのです

私は小学校教師です。子どもが集団で生活をしているので、当然毎日のようにトラブルがあります。押された、ぶつかられた、から仲間外れにされた、からかわれた、など。

ある日、トラブル対応で保護者に連絡をしました。被害を受けた方の親御さんなのですが、その方がぽろっと言われました。

「本当に、された子の気持ちを考えてほしいですよね」

はっとしました。そういえば、私は、どの学年の子に対しても「相手の気持ちを考えて」と指導したことはなかったのです。若い頃はあったかもしれませんが、記憶にある限りでは、したことがありません。

でも、された側、被害に遭った側の保護者としては、自分の子どもの悲しい気持ちに思いを巡らせ、自分のしたことの非道さを痛感し、反省してほしいと感じるのですね。

勉強になりましたし、それは当然です。また、自分の子どもがいじめられたりからかわれたりしたら、やっぱり私もそう思うと思います。

2 そもそも気持ちを考えられない子

ただ、日々現場でいろいろな子と接していると、その指導が響く子と響かない子がいるのです。

そして、そもそも「相手の気持ちを考えられる」響く子は、いじわるをしないものです。または、気持ちが分かってやってる確信犯か。確信犯には「気持ちを考えて」との指導は無効です。

「相手の気持ちを考える」ことが難しい、いわゆる響かない子ですが、こういったお子さんが最近増えているように思います。ASD(自閉症スペクトラム症)などの発達障害がある子は、人の気持ちを考えることが苦手です。

また、家庭環境も大きく関わっています。ネグレクト、虐待を受けている子は相手の気持ちどころか、自分に気持ちに鈍感です。機能不全の家庭でも、やっぱり相手の気持ちを考えるほどに精神を成長させるのは難しいです。

先天的に共感力が高く「相手の気持ちを考えられる」お子さんを別にして、多くの子はやっぱり、その都度教えられないと「相手の気持ちは分からない」のだと思います。

だから教師の仕事は「相手の気持ちを考えて」と突き放すように指導するのではなく、その子に合わせて、相手の気持ちを一緒に考えたり、教えたりすることなのではないかと思うのです。

3 tamamio的指導法ですが、正解かはわからない

ではtamamioは、日々のトラブルに「今、〇〇君はこういう気持ちだと思うよ」と寄り添って指導しているのか、と言うと、そうとばかりは言えません。スミマセン。

お互いに「何があったか」を言わせ(これだって、子どもには難しいのです)、私の頭の中でイメージを再現できるようになってから、私の言葉で出来事を確認します。

「そうだ」と両方が納得したら、そのトラブルの度合いに応じてですが、短く叱って謝罪させて終わりの場合もあるし、それこそ「〇〇君はこう思ったんだね」と気持ちを代弁したりすることもあります。

不思議なもので、気持ちを代弁されると子どもは落ち着いて、泣いたり怒ったりしていた気持ちが「スーッ」と落ち着いていくのが分かります。本当は、寄り添ってくれる大人を求めているのですね、かわいい。

この指導が本当にいいのかどうかは分かりません。申し訳ないですが、未だに手探りで、勉強中です。結局、その子に合わせて変えていかなければいけないのでしょうね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!まとまりのない発信で、申し訳ないです。皆さんのお考えを聞かせていただけたら嬉しいです!

では、今日も素敵な一日を!


私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。