Tamami

漠然と感じていることや留めておきたい日常の風景を文字にすることによって、自分自身の気持…

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漠然と感じていることや留めておきたい日常の風景を文字にすることによって、自分自身の気持ちを整理しています。2018年春に通信制高校に入学した長男のことをはじめ、子育てに纏わるあれこれについても綴っていきます。

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  • 長男について

    2018年春、長男が通信制高校に入学しました。集団行動が苦手でこだわりが強く、中3の秋に不登校になりました。そんな彼のこれまでと今とこれからを綴ります。

最近の記事

通信制高校一年目、無事に終了

私には息子が三人いる。私の悩みの大半は長男のことだった。しかし、この半年間は圧倒的に次男のことが悩みの種だった。次男についてはまだうまく言葉に表す気力がないので、また改めて記すことにする。 長男は、大多数の子供ができることができなかったし、大多数の子供が興味を持つことに興味を持たなかった。私自身はやすやすとできたことができなくて、私が価値がないと考えることにばかり興味を示した。 そんな長男の進路を決める時期は本当に大変だった。それでも、高1が終わろうとしている今の彼の姿を

    • 情熱に圧倒される

      長年通っていた美容院が閉店してしまい、ここ数年はあちこちの美容院を彷徨っていた。昨日は、オープンしてまだ1週間足らずという美容院に行ってみた。 まず、美容師さんの情熱に圧倒された。すべてにおいて彼の目指していることを熱く語ってくれた。トリートメントは、べったりと重い感じではなく、風になびくような軽やかな風合いを目指していること、カットは、頭蓋骨の形を意識しながら立体感を出すことを目指していること、カラーリングは、肌の色、瞳の色、その人の雰囲気に合わせて選んでいること…。

      • 高校初登校の記録

        2018年7月2日月曜日、長男は高校に初めて登校した。週1日通学のコースではあるが、オリエンテーション期間のため3日間続けて登校しなければいけない。3日間も早起きできるのか…、これは大問題だった。 前日の夜に早く寝たにもかかわらず、当日の朝は何度も何度も声をかけないと起きなかった。さらには、どこを探しても学生証が見つからないとのことだった…。もう失くしてしまったのだ。先が思いやられた。そして親バカの極みのようであるが、自宅の最寄駅まで車で送り込んだ。 電車に乗ってからはせ

        • 高校初登校へ向けて

          長男はこの春通信制高校に入学し、先月までの3ヶ月間はネットコースに在籍していた。ネットコースは基本的には継続的に通学する必要がなく、ネットで配信される講義を視聴し、確認テストを受け、決められた期日までにレポートを提出するというのが主なサイクルだった。必修科目以外にも自分の興味のある講義を視聴していたようだった。 3月に中学を卒業し、晴れて学校に通わなくても良くなった。「本当は通わなくてはいけない」ことと、「本当に通わなくて良い」こととの間には本人にとっても私にとっても大きな

        通信制高校一年目、無事に終了

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        • 長男について
          10本

        記事

          人を育てるということ

          大学院で生命科学を学んだ後、私は特許事務所に就職した。毎日膨大な量の業務をこなさねばならず、速さと正確さの両方を求められた。主な業務は特許文書の英文和訳だったが、急な案件や種類の異なる案件も抱えていた。同期は終電で帰宅し、土日も出勤していた。私は新婚ほやほやだったので、平日は何が何でも定時に退社したかったし、土日はなるべく仕事をしたくなかった。 会社にいる8時間の間に業務をすべてこなすにはどうすればよいか、日々試行錯誤を繰り返していた。無駄を省き、集中力を高め、一日の仕事の

          人を育てるということ

          自分自身の気持ちを知る手段

          文字にすることによって自分自身の気持ちに気づくように、私は身体に不調があらわれることによっても自分自身の気持ちに気づくことがある。 身体が教えてくれるのは、主にネガティブな気持ちだ。私はネガティブな気持ちに気づくのが遅いのかもしれない。 金曜の夜もそうだった。久しぶりの友人5人で食事に出かけたのだが、帰宅してからひどい頭痛と吐き気に襲われた。布団の中で横たわりながら原因を考えていた。思い当たるのはやはりその食事会しかない…。 きっと私はその食事会で無理をしていたんだろう

          自分自身の気持ちを知る手段

          夢は叶っていたんだ!

          noteという表現の場を知り、私は母としての目線で綴るようになった。しかし、こうしてnoteに綴っていて気づいたことがある。私の夢は叶っていたということに! 「将来の夢」というタイトルで先日投稿した記事にも記したように、私が小学生の頃の将来の夢は「特派員」だった。 そして、私が高校生の頃の将来の夢は、「東大生」か「京大生」だった。当時は自分でも理由がよくわからなかった。東大の赤門に恋焦がれていたわけでもなく、京大でなければ学べない学問に興味があったわけでもなかった。でも、

          夢は叶っていたんだ!

          物事を別の角度から眺めること

          GW最終日、長男と一緒にサッカー観戦に行った。かろうじて日帰りで行ける距離にあるアウェイのスタジアムへ。 長男が熱烈に応援しているサッカーチームのホームグラウンドには可動式の屋根があり、雨天の時にはすべて閉じるので選手も観客も濡れない。 ところがこのスタジアムは違った。屋根がないスタジアムなので野ざらし状態、その上球技専用スタジアムではなく陸上トラックもあるので、観客席からピッチが遠いのだ。サポーターには過酷な環境だ。 その日は予報通りの大雨だった。そこまで熱烈なサポー

          物事を別の角度から眺めること

          通信制高校入学から一ヶ月、中学時代を振り返る

          新年度が始まって一ヶ月経った。長男を知る人にばったり会い、長男が通信制高校に入学したことを伝える場面が多かった。予想とはうらはらに私の周りの人達はあまり驚かなかった。マズイこと聞いちゃった…という空気が流れたことはほとんどなかった。 今は最初から通信制高校を選択する生徒も少なくないようだし、昔に比べて進路の選択肢が多いと思う。学校はそれぞれ特色を打ち出しているし、いわゆる偏差値の高い高校や大学に入ったからといってその先の成功や幸せが保証されているとは限らないと考える人も増え

          通信制高校入学から一ヶ月、中学時代を振り返る

          将来の夢

          今日は小学校の参観日だった。小学校四年生の三男のクラスに張り出されていた将来の夢についての紙を眺めていて、様々だなあと驚いた。 長男の時も次男の時も同じように張り出されていたはずなのだが、みんな似たり寄ったりのことを書いていた気がする。男の子はサッカー選手、女の子は美容師さんとかお菓子屋さんとか…。 三男のクラスメイトはユニークだった。 女の子は、美容師、ケーキ屋さん、看護師、薬剤師、動物のお医者さん、医者など。 男の子は、サッカー選手、野球選手、電車の運転手、大企業

          将来の夢

          自分の部屋、あれこれ

          昨日、17年ぶりに自分の部屋を手にした。結婚してから初めてのことになる。夫と一緒に暮らしているし仲が悪いわけではないけれど、中2の次男が自分の部屋が欲しいと言い始めたのをきっかけに、三男が言うところの「女子部屋」をつくることになったのだ。 まだ片付けの途中なので家具の配置も決まっていないし、不要な物もたくさんあってちょっとまだ落ち着かない。それでも、管理しなければならない物は自分の物だけ、私以外に散らかす人がいないスペースというのはなんだかとても心地がいい。 これまでリビ

          自分の部屋、あれこれ

          サッカー好きで鉄道好き

          長男はとあるJリーグのサッカークラブのサポーターである。長男が小学校低学年の頃に夫の提案で家族でスタジアムに試合を観に行くことになったのだが、長男は完全にハマってしまった。 もちろん私もスタジアムでの観戦は楽しかったし、サポーターとファンが一体となって歌い、応援し、飛び跳ねる雰囲気はとても楽しくて興奮した。 しかし、長男のハマり方は尋常ではなかった。四六時中そのサッカークラブのことやJリーグチームのことで頭がいっぱいなのである。その知識たるや物凄く、◯年にどこのチームが優

          サッカー好きで鉄道好き

          繋がり

          先日、長男の友人とお母さん、長男と私の4人で卒業祝いの食事に出かけた。これまでゆっくりお話をする機会がなかったのだが、そのお母さんのお人柄が素晴らしかった。 長男の良いところを見つけるのが上手なのだ。そして、物事を常にポジティブに捉えていらっしゃるし、生きていく上で大切にされていることが私の目指していることに近いと感じた。 会話の中で私の勤務先の話になったのだが、そのお母さんのご実家が私の勤務先のすぐ近くであることが判明した。 話は逸れるが、私の勤務先は山奥にあって車で

          繋がり

          うっかり

          今に始まったことではないが、長男はうっかりしている。失くし物や忘れ物が多くて、決まり事もよく忘れてしまう。 今日は友達と朝から遊びに出掛けたが、途中で自転車の鍵をなくしてしまったらしい。救いは、そんな長男のことを友人とそのお母さんが受け入れてくれることだ。本当にありがたい。 私は長男とはもうすぐ16年の付き合いになるが、またか…と思いつつ呆れ半ば絶望する。 ここ数日間の出来事を振り返ってみる。お風呂の蓋があけっぱなし、ふりかけのチャックがあけっぱなし、トイレの電気はつけ

          うっかり

          長男の卒業式

          私には3人の息子がいる。一昨日、長男は公立中学を卒業した。中3の秋から徐々に学校に行かなくなり、11月と12月はほとんど行かなかった。そして1月はじめの試験を最後に学校に行くことを完全にやめてしまった。 卒業式に出席する気になっているのかわからなかったので、前日は落ち着かなかった。担任の先生も家に足を運んで下さり、卒業式のスケジュールを教えて下さった。気にかけてくれる長男の友達に、明日の朝迎えに来てもらうように私からお願いしようかとも思った。私の不安をよそに、友達はちゃんと

          長男の卒業式