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朝鮮の飲酒文化の歴史

一般的に朝鮮の酒というと、焼肉屋で飲むマッコリか、あるいは夜のお店で出てくる眞露とか鏡月みたいな安い甲類焼酎をイメージします。韓国旅行や出張で飲んだ(飲まされた)アルコール度が高い焼酎を思い浮かべる人もいると思います。

正直どうでしょう?朝鮮の酒に好意的な印象ってありますでしょうか?

正直言うと、ぼくはあまりいい印象がありません。アルコール度数が高く、雑味が多くて上品じゃないイメージです。李朝時代の釜山に駐在していた江戸時代の日本人も同じような印象だったらしく、朝鮮側の役人が勧める酒を「拙者は強い酒は苦手なもので」と言い訳して逃げる者が多数いた、と記録があるそうです。

日本各地に旨い酒がたくさんあるから、わざわざ朝鮮の酒なんか飲まなくてもいいやという思いもありますしね。

ただし「朝鮮には酒文化が発達しなかった」というのは大間違いで、古代から受け継がれる濃い酒文化を持っています。

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