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睡眠と体内時計

「体内時計」ほとんどの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。育児書などにもよく赤ちゃんの睡眠についての項目で説明されているかと思います。睡眠にいったいどんな関係があるのでしょうかまとめてみました。

赤ちゃんの体内時計


体内時計とは生物が規則的なリズムで体内の環境を変化させる仕組みです。大まかにいうと体の中で一日の時間を設定してそれに沿って体内の働きが変わっていくことです。実は感覚的なものではなく脳内の視床下部の視交叉上核という部位に実際に機構があります。

この体内時計は生物時計や概日リズム(サーカディアンリズム)とも呼ばれ生物に備わるメカニズムでこれにより睡眠や自律神経調節など体のさまざまな働きがスムーズに行われます。

体内時計のリズムは生物によって周期時間が違うようで人間はおよそ25時間周期を繰り返す体内リズムなんだとか。リズムが25時間ということは1日の24時間よりもオーバーしているので我々は毎日何かしらで時間調節をしないと体内時計が狂ってしまうんです。

ではリズムを整えるためにはどうするかというと、日光を浴びるということが大切になってきます。毎朝、決まった時間に日光を浴びて夜はしっかり睡眠をとる。こうして体内時計のリズムを24時間に調節しています。

しかし、驚くなかれなんと赤ちゃんには大切なこの体内時計がありません!正確にはまだ時間調整がされていないのです。

大人は体内時計に基づいて睡眠と覚醒のパターン化が出来ますが赤ちゃんは体内時計が無いため昼夜問わず好きに眠ったり起きたりしています。

そんなこと言っても赤ちゃんの世話をするママはきちんと夜には眠くなるので赤ちゃんに付き合って起き続けていたら大変です。

それゆえに赤ちゃんにも体内時計を設定するために毎朝決まった時間に日光を浴びて一日の始まりを教えるのです。そうして生後1か月過ぎから発達していき生後3~5カ月頃で体内のリズムが整っていきます。


睡眠のリズム


人は寝ている間ずっと同じように眠っているわけではありません。寝返りしたり眼球が動いたりする浅い睡眠(レム睡眠)と物音がしてもすぐには起きないような深い睡眠(ノンレム睡眠)を繰り返しています。

大人だと眠りにつくと深いノンレム睡眠から始まり1時間ほどで徐々に浅いレム睡眠に移行します。その後また深いノンレム睡眠になり朝方にかけて90分周期でレム睡眠と交互に4~5回ほど繰り返します。

深い睡眠状態の時は脳を休め、浅い睡眠状態では体を休めると言われています。

ですが赤ちゃんの場合は、レム睡眠とノンレム睡眠の周期が40分ほどで繰り返すそうです。

つまり深く眠っても40分ほどですぐに意識が浅いレム睡眠に移行します。この時に、寝返りができない!さっきまでママの匂いがしたのにしない!暑い!寒い!なんかオムツが気持ち悪い!物音がした!など、ありとあらゆる要因ですぐに起きてしまうんですね。

この短い覚醒がママを困らせる原因でした。

この浅く覚醒しているときに再び深く眠れるようになる→自分で入眠できるようになる。これが寝かしつけのゴールだと思っています。


まとめ

眠りにはリズムがあることがお分かりになったかと思います。このリズムをいかにコントロールするかが重要です。

赤ちゃんが再び自分で入眠できるようになるために古今東西様々な人が悩み研究し、ネントレ方法やねんねグッズが開発されています。

これに関してはどれがいいよ!とか、これは一番お勧め!とは断言できないのです。すぐに眠れず辛くともご自分の赤ちゃんに試してもらうしかありません。

まずは睡眠のメカニズムを理解して赤ちゃんが夜に起きる原因を知ることが大切です。

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