天職だと思っていた医療事務を辞めてWebライターになった話
Webライターになって半年。
突然だが、noteには自分の思うままの気持ちをつづろうと思う。
結婚と退職
その時は突然やってきた。夫の転勤辞令だ。
そもそもの私の経緯は以下のとおり。
私が大学病院勤務時代、夫は学生時代に都内で出会いお付き合いを始めたものの、まもなく決まった夫の就職先は関西だった。
本来心配性かつ神経質な私が「まあ、人生で1度くらいは遠距離恋愛をするのもいいかも」と楽観的に考え、夫の九州出向(1年間)を挟みながら、関東・関西ときどき九州間の遠距離恋愛を3年続けることになる。
そして月日が流れて、いよいよ結婚の話題が出るわけだが、私たちが共に暮らすためにはいずれかを選択しなければならない。
私が仕事を辞めて関西で暮らす
夫が仕事を辞めて関東で暮らす
ちなみに元々は私も夫も北関東の田舎の出身だ。
親の老後を考えると終の棲家を構えるのならば関東!というのが共通認識である。
しかし、私は自分が仕事を辞めて関西へ行く決断した。その理由は3つある。
私が医療系資格を持っているため転職しやすかった
夫の就職先はいわゆるJTC企業で働きやすく福利厚生等も充実していた
私の大学病院は超ブラックなため、結婚後も続けたら離婚待ったなし
医療機関はありがたいことに全国どこでもあるので、再就職は難しくない。かつ、もし夫が辞めて私が大学病院での仕事を続ける結婚生活はおそらく成り立たなかっただろう。
というのも当時の私は6時半に家を出て、23時まで仕事をするような毎日を過ごしていた。しかも休日は月6日。まごうことなきブラック企業である。
仕事は好きだったし、独身のうちは問題なかった。しかし結婚となると話は別である。
想像してみて欲しい。
毎日夫が寝ているうちに出勤し、帰宅時間も夫はすでに夢の中。
週末にまとめてこなしていた家事も、負担が夫に偏り揉める光景が浮かぶ。
唯一の休み・日曜日は泥のように寝て過ごすので、デートも困難だ。
お分かりかと思うが、関東生活パターンは夫にメリットが全くない。むしろマイナス。
加えて夫の勤め先は有給取り放題、育休などにも理解があり「男性でも3ヶ月の育休は普通」という素晴らしい会社。お手本のような優良企業である。
こうして夫が仕事を辞める選択肢はなく、私が関西へ引っ越して再就職したというわけだ。
が、まさかの夫の転勤辞令。再就職して11か月の話である。
夫の転勤とWebライター
そもそも私が関西で再就職したのは以下の理由がある。
仕事が好きなので働かないほうがストレス
↑の理由から出産後も働き続けたいので育休が欲しい
金銭的にも育休手当が欲しい
すぐに子どもが欲しいと思うものの、産んだあとの就職は難しいから育休取得して復帰したいし、金銭的にも育休手当は欲しい。
育休手当を受給するためには1年以上働かなければならないので、私の再就職から1年待って妊活を開始することになった(そもそも就職してすぐに妊娠しましたとは言いづらい…)。
そして再就職からもうすぐ1年、というタイミングでの辞令である。
無理、マジで無理。
転勤先でもう一度就職して、また1年待機して妊活をするのか?
当たり前のことであるが、私の年齢は着々と進んでいる。
しかし、育休手当なしで子育てできるのか?
しかも転勤地は待機児童が恐ろしいほどいる地域。
仕事をしていなければ保育園に預けられないし、保育園に預けなければ仕事ができない地獄ループに突入するのが目に見えている。
やばい、完全に詰んだ。
そんな時にインスタで見つけたのが「Webライター」という仕事だった。
なるほど、在宅ワーク!
これまで医療機関にしか勤めたことがなく、出社が当然だった私にとって目から鱗だった。
育休手当はもらえないが、仕事は続けられる!
もしまた転勤となっても完全在宅なら辞める必要が無い!
しかも医療ライターになれば大好きだった医療の仕事を活かせる!
挑戦しない理由がない。幸い夫も大賛成してくれた。
不安が全くなかったと言ったら嘘になる。
「上手くいくかはわからないけれど、ダメだったらまた医療事務として働けばいいや~」と、Webライターを始めて6ヵ月。
遠距離恋愛を始めた時と同様に心配性&神経質な私はいなかった。
うわ~難しい!書けないよ~!!
と泣きそうになりながらパソコンに向かう日もあるけれども、思っていた以上に充実した毎日だ。
夫が転勤辞令を受けてちょうど1年。
自分にとって医療事務は天職だと思っていたけど、あのとき想像もしていなかった自分がいるよ、って。
語りが長くなってしまったが、「君の選択は間違っていない」と去年の自分に伝えたい、今の私からのメッセージである。
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