見出し画像

夫婦のデート

久しぶりに夫とふたりで出かけた。
そう、デートだ。


娘が産まれてからの1年。
いつも3人、または娘と2人だったのでなんだか新鮮でこそばゆい。


いつも夫と2人で過ごすと感じることが2つある。


1つは、彼のことが改めて好きだということ。
そしてもう1つは
過去の私の価値観と遭遇することだ。


産前、最後に「外食しよう!」と訪れたのは
家から歩いて行ける焼肉屋さんだった。

腹八分目、心地よい夜風に吹かれながら
ふたりで手を繋いで歩いて帰宅する道の途中。
なんだか涙が止まらなくなって、私は歩きながら泣いていた。

夫とふたりでの暮らしは毎日とても楽しくて
幸せで、暖かかった。
子どもが産まれることで、ふたりの関係性も価値観も変化していくことが
当時はとても怖くて不安だった。

止められない時の流れと、変化が怖かった。


子どもが産まれて1年経った今も、夫は夫のままで
よくも悪くも変わらない。

その度に、彼のこういうところが好きだったんだと改めて感じる。
そして、その後ろに当時彼を好きだった自分を見つける。

あぁ、当時の私はこんな価値観で彼を見て、感じていたのだと。


その価値観や関係性の変化が、互いの成長。
後ろから過去の私がヒョコっと顔を出す。

未熟で少し若くて幼かった私がエヘへと笑うのだ。

夫とふたりであと何年一緒にいれるだろうか?
もしかしたら、成長スピードがズレていつか離れる日がくるかもしれないし
これからも共に手を取り合い続けられるかもしれない。

けれど
どんな日々が来ようとも、大丈夫。
変化を恐れてまた泣く日もあるけれど、今の私の選択や価値観を信じたい。


お爺ちゃんお婆ちゃんになっても
手を繋いで歩けるふたりでいられますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?