見出し画像

未来よ躍れ(福岡音楽研究所 Edit Remix)たまきおによる解説

この曲は、福岡を中心に活動するラッパーATAMANAXの楽曲「未来よ躍れ」の、たまきお(福岡音楽研究所)によるEdit Remixです。

ATAMANAXは、ライブ活動においては無伴奏でアカペラによりラップし、また、インターネット上での作品も多数残しておりますが、そちらではトラックに乗せてデリバリーをすることもあります。
私が、彼のラッパーとしての活動を知り、ライブを見に行ったのは西新のJamltoでした。私はライブを見たあと、その場で彼に自作のトラックを5曲ほど渡し、なにかラップを乗せてくれとお願いすると、「フリースタイルでやってみます」と返事をもらい、連絡先を交換しました。
その後、TwitterのDMでやり取りを続け、トラックの1曲から彼がラップを乗せたのが「Hard Heart Bird」という曲になり、SoundCloudで発表するに至りました。私は、普段はテクノ/ハウスの文脈でライブ活動を行っていますが、家ではヒップホップを聴くことも多いため、人生初のラッパーとのコラボに喜び、その後も彼に何曲か一緒にやってみようと誘うことにしました。

その間、彼の体調不良から、なかなか共同制作を続けることが困難になり、その間にリミックスの形で私が手掛けた作品がこの「未来よ躍れ(Edit Remix)」になります。
原曲がトラックに乗せられたラップでありながら、押韻へのこだわりが少し弱いかなとわがままを感じて、自作のエレクトロ調のトラックに、波形編集でラップをクウォンタイズさせて、当時はデモ音源として用意していたため、体調が良くなったらここにさらにラップを再録し、楽曲をリミックスによるビルドアップを図って、なんとかしてリリースしようと相談していました。

ATAMANAX名義での活動を解消するという発言がTwitterに流れたのは、この文章を書く数日前のことでした。私はそれを読んで、体調不良の治療が長引くのだろうととりあえず事実を受け止め、今後の共同制作は無理になったなと諦めた上で、それならばデモバージョンではあっても、このEdit MixをリリースしたいとTwitterでメッセージを送りました。翌日には了承のメールが返ってきたため、この「未来よ躍れ(福岡音楽研究所 Edit Remix)」のBandcampでのリリースを決行するに至りました。

このテキストを書いているのは、福岡市長選挙の当日であるため、「未来」「躍れ」というタイトルが、市長選の結果に政治的なコミットをしていると思われるかもしれないため、2~3日発表を遅らせようかなとも考えたのですが、どうしても鉄を熱いうちに打っておきたく、早めのリリースにしています。

ATAMANAXのリリカルなラップとは、リリックの世界観とは、彼がATAMANAXとして残した仕事を、この場で発表できることを非常に嬉しく思います。彼の体調が一日も早く回復すること、そして、名義が変わっても、何かしらのモチベーションが彼から生まれ続けることを願い、楽曲の解説に変えさせていただきます。

2022/11/20 福岡音楽研究所 たまきお

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?