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【スペイン巡礼路番外編③】アキコ・・・ハーブティーの神が降りる

私の巡礼旅の本「~フランス・パリからスペイン「北の道」歩いて1300キロ~サンティアゴ・デ・コンポステラ 90日間おばちゃん巡礼記」の電子書籍1巻3巻でちょこちょこ出てくるカナコアキコ  とその後について連載しています。私が、この旅を電子書籍にしたように、アキコさんもまたある商品を世に放つことになりました。番外編①はこちら

 それがこの「北海道バルナッツ」

新千歳空港スカイショップ小笠原他、道内お土産ショップで販売中 税込540円

 アキコ:(②豆のおみやげを作ることにする から続き)最初は「北海道ビアナッツ」にしようと思ってたけど、オリオンさんやビールメーカーさんにもきっと商標権とかあってこのままじゃあなと。
ワアシ:もうあったんだ。
アキコ:それで次は、「北海道ベアナッツ」にしようと思ったのよ。ある時、ひらめいて。ベア、これだ!と。北海道はヒグマだし、今回デザインやってくれた人の得意がクマの版画でとってもいいんですよ。そこからベアナッツで行こうと展開の妄想もすごかったんだけど。
ところが2023年の暮れに北海道のあちこちで熊による事故が起きてしまった…。
ワタシ:ああ、熊のね、問題がおきた。 
アキコ:解決まではまた数年は続くなと。で、私がせっかく最初にやる商品だから、リスクを減らしたい。
ワタシ:名前がようやく決まりかけてきたと思っていたら、クマにすら阻まれるこの商品はどこへ行くのか。
アキコ:私は実は考えてみると箱が好きで、箱って捨てちゃうけど、取っておいてなにか入れ物にしたり、アートとして飾れるようにすればとってもいいな!と一人盛り上がりましたわ(笑)。
だから、箱に入れて中身は個包装にしたかったんだけど、 人の手で詰めるとやはりすごい高コストで、とっても高いお菓子になっちゃって売れる価格かというと非現実的。資材や手詰め、在庫など相談させて頂いた先も数件あったのですが申し訳ない思いです。
ワタシ:それが何年ぐらい前?なんか悩んでた時期。
アキコ:去年(2023年)1年ぐらい。味もやりながら、パッケージも悩んだ。それで、もう2024年の年明けに決めましたよ。結構ギリギリだね。

もうやめようかどうかも考えちゃってた。

だって、この「箱のお土産」っていうそのコンセプトがすごい気に入ってたからさ。 デザイナーの方にも話してたのに。でも、それだともう高級の豆菓子になっちゃうし、買う人いないでしょ。自分が買わないわと思った。

 ワタシ:て、結構悩んだ。そこは。
アキコ:で、ハーブティー飲んでたんですよ。袋包装にバサッとハーブが入っていて中が見える商品。バルセロナだったかサン・セバスチャンのスーパーで買ったもの。 

スペインで買ってきたハーブティー

ワタシ:スペインで買ってきた?このお宅でもいただいたね。あのすごくいいハーブっていうね、ハーブがいっぱいなハーブティー。

アキコ:で、あれ??これでいいじゃん?いいじゃないの?いいかもしれない!って思って、ちょっとゾクッときた。
ワタシ:あ、これね、これね。はい。

スペインで買ってきたハーブティーのパッケージ。
こちらでたくさんワインをいただいたあとこのハーブティをいただくと二日酔いにならない、
気がする

ワタシ:あー、この穴開いてるやつね。 
アキコ:だから、同じでしょう。面白いでしょ。ここに、ほら、穴じゃなくて透明な窓があってね
ワタシ:あ、なるほどね

中が見える半透明の部分がある

アキコ:この袋いいなと思って。だったら、スペインで楽しかったバルでいいじゃんって。もう、ビアもベアもダメで箱もダメで今年のお正月も気分的に暗かったんだけど、正月にハーブティーはこれを飲んでたら、パラパラパラーとひらめいて嬉しかった。
ワタシ:バルナッツにすればわかりやすいじゃない?と、おつまみだし。
アキコ:そうなのよ。だけれども、言いづらかったんだけどもすぐにデザイナーさんに、申し訳ないけど箱はできなくなったんで、これを、なんかこう、バルで楽しそうにビールとかワイン飲んでるデザインで作って!って言ったら作ってくれて。とってもすてきなデザインを。
サン・セバスチャンのバルで波さんとも飲んだチャコリー。
チャコリーね。チャコリ―も左下に入れてもらった。

サン・セバスチャンのバル。グラスに入っているのは特産のチャコリー。

ワタシ:動物も、ほら、くまさんとかもいるね
アキコ:このデザイナーさんはなんか新境地。すばらしいね。得意な動物もちゃんと入れてくれたのよ。すごいなって思ったわ。色々な課題が、一挙に解決した。やっぱりスペインに行ってよかった。サン・セバスチャンに行ったことは意味があったんだな。というか行ったことが活きてくる。

デザイン画を確認。詳しくは新千歳空港のスカイショップ小笠原さんで確認してね

ワタシ:これならば資材も少ないし。
アキコ:で、ハーブティ―のと同じようにマットな手触りにして。ピカピカよりマットな、つや消しの感じにしてこのデザインで。
多分、失敗も中にはあると思うんだけど、それもまあ、1個目の商品と思ってます。

 ・・・ようやく包装を決めたアキコ。
第4回は中に、再び入れるお豆についての葛藤の日々。

カナコ・アキコが来てくれた私の巡礼記はこちらで販売中

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