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【スペイン北の道⑥】名物のシードラは箱売り

私のスペイン、カミーノ・デ・コンポステラ「北の道」の巡礼路で3つ目の州となるアストゥリアス州はリンゴ酒、シードルが名物です。巡礼路にもリンゴ果樹園がたくさんありました。食べるためのリンゴではないためか、剪定せず小さな実が寄せ集まって実をつけています。シードル、スペイン語ではシードラは、緑色の瓶に入ってコルクで簡単な栓をして売っています。

リンゴの木 @muslera

Pooという街に泊まったときのことです。ここのドミトリーは坂の上に建っていて、坂の下の個人商店で買い物ができます。商店は昼はお休み、夕方5時の開店を待ってでかけました。

晩ごはんはビールではなくシードルを買って飲んでみようと張り切っておりました。小さな商店に入っていくと小さいけれどそこは生ハムやチーズの冷蔵ショーケースがあり計り売りをしてくれます。

個人商店のチーズのショーケース

それを切ってもらっているとき、お酒の棚でシードラを探しました。スペインのお手頃ワイン、ある。ビール、ある。シードラ、ない?おかみさんにシードラあります?そこにあるよと指すがない。ない、です。

おかみさんは、あららぁ、チーズやハムの包装の手を止めて、ワインの棚まで来てくれると、その横に段ボールから出すことなく段積みのままのシードラが積んでありました。並べる必要ないほど数が出るようです。

私はこれか!と笑ったら、おかみさんも笑っていました。最後に、翻訳アプリを使って「冷やして飲むとおいしいですか」と尋ねたらもちろんでしょ、の顔でした。

微な炭酸シュワっと飲みやすい

ワインほどの大きさの瓶で、ビールの350ℓ缶くらいの料金です。日常的に楽しまれるお酒なのでしょう。日本で売られているシードルの甘さはないですが瓶の底にリンゴの搾りかすが溜まっていてリンゴそのものの味がして、舌にピリっとする微炭酸です。たぶん安すぎて輸入するのはコストが合わなでしょうが、また飲んでみたいし、日本で飲んでみたいものです。

フランス、スペインの巡礼路で私がどんなものをどんな風に食べたかは、2024年3月にAmazonkindleで発売中の拙著で紹介しています。宿泊する村や、宿の形態により食べるものが変わってきます。私はうまく適応できなくて痩せてしまってたんですよね。このnoteは書籍に入れなかったエピソードを書いてます。

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