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エレガンスは控えめに


相手の好みがわからない時の花贈りは至難の技です。ややもすれば、贈る側の好みと「喜ばれたい」という圧で、素敵なサプライズ計画は破綻してしまう。

その圧を消すために、思い出したいのは「クワイエットラグジュアリー/ 静かな贅沢」。

花に主張させるより、沈黙を要する。

見た感じが高級感を醸し出す華やかなものが好まれたのは過去のこと。そういうまやかしの「ラグジュアリー」は見抜かれるというちょっと怖い時代になったという訳です。

一時的に”フリ”をするのは簡単だけど、それこそサスティナブルではない。無理は持続不可能だから。

花は華やかな贅沢品ではない。その特別な価値を創造すべく私は「クワイエット・ラグジュアリー」に挑んでいる。

stealth wealth(密やかな富)、これぞ大人のエレガンスだと思うんですよね。

ちょっと控えめくらいが丁度良い。そんなことを花から学ぶ日々であります。控えめだからエレガンスに見えるという引き算。

私が新しい解釈で表現している「一花一葉」とは、まさにこれを表す花の世界なのです。


そして、来月のレッスンはリクエストにより、ソレイユドプロヴァンス「ミモザのリース」を作ります。


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