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避難所に安心感がありますか?

避難所はいつまで同じ風景ですか。

災害時の避難所は、何十年も同じ光景「学校の体育館か公民館」です。

緊急時だから仕方ないこと」ですが、我慢できても「せいぜい頑張って2日か3日」が正直な感想です。ここ数年間で大きな災害があっても改善点は、段ボールの仕切りや簡易テントが増えたことくらい。

災害大国の日本なら避難所の進化を続けるべきと思いませんか?

避難所で困ることはたくさんある。

小さな子供を持つ家庭は周りに気を使うし、乳児の授乳中もオムツ替えも他人の目が気になる。何しろミルク用の60度のお湯がない。
女性は、着替えでも人目に神経をすり減らし、人前で裸になる男性の着替えを見るのも嫌な方が多いはずです。

避難中は、床の上に布団を敷いて過ごしますが、食事も布団の傍で食べることが多いし、温かい食事が届かない避難所もあります。

お年寄りや持病を持つ方が、医療から離れ不安定な状態になることも問題が大きいですし、避難所の騒々しい中で横になることも辛いと思います。
また、薬を服用している方も供給が間に合うかどうか不安です。

飲料水は、ほとんどの避難所に届くようになりましたが、お風呂はもちろんシャワーもない避難所が多いのが現状です。

トイレは、断水状態ならば仮設になります。多くの方が利用する為に、とても良い状況とは言えません。


携帯電話の充電やアンテナ

避難所では『プライベートを守るために車中で過ごす方』が増えたとも思いますが、困るのは携帯電話の充電源と電波状態の悪さです。

個人的な意見ですが、体育館の屋根に太陽光パネルを設置して蓄電すると充電に困らないと思います。蓄電することが絶対条件です。
災害のない通常の日は、体育館の照明等に蓄電池設備を使えば無駄にならない上に、電気代は節約できます。

学校の屋上に、アンテナを設置して電波を確保すれば、心配している家族にも連絡を取りやすいと思う。
日頃は、携帯会社からのアンテナ設置の家賃が入るから学校も助かる。

離れて暮らす家族は、被災地の状況や安否が一番必要な情報です。

しおり作成しました。文字ばかりは疲れるよね

専用の仮設コンテナをつくる

全国各地のブロックごとにそれぞれが専用の仮設コンテナを作ると、災害時に近隣ブロックからのフォローも出来ると考えています。

①乳幼児用の授乳室と休憩室・おむつ交換台設置のコンテナ
②お風呂(マキで焚けるタイプ)とシャワー室のコンテナ
③携帯電話の充電や掲示板として利用できるコンテナ
④簡単な治療と点滴・体調不良などが相談できる医務室のコンテナ
⑤食事(交代制でも畳がある空間など)ができるコンテナ
⑥役場の様々な申請(ゴミ処理など)や手続きができるコンテナ
⑦着替えなど時間交代制のプライベート空間があるコンテナ

他にも様々な意見があると思いますが、地域で持ち合えば可能ですし「全てを国内産業・国内企業・資材の国内調達」で行えば景気回復にもなるはず。

なぜ、国産品・国内企業にこだわるか?については、次の項目で書きます。


コンテナを国内生産にこだわる理由

① 日本の海岸線に打ち寄せる『海洋プラスチックごみ』は、年間800トンと言われています。現在、日本の技術で『海洋プラスチックごみ』から風呂の設備(壁材・床材など)は加工可能です。災害対策の需要を掘り起こし、プラスチックごみの行き場をつくる事は、国内産業にとっては重要です。

災害時のプラスチックごみも再利用することで、ごみの減量も可能です。

② コンテナの外壁材をリサイクルのスチール缶を利用することで、冷え込んでいる鉄鋼業界に刺激を与えるだけでなく、人員削減を緩やかにでき雇用を維持できると考えます。最終的には、災害時のスチールごみ処理も利用できると更にごみ減量が図れます。

国内の鉄鋼を支える為にもスチール缶のコンテナ使用は必要です。

③ コンテナの内装材を間伐材を使用することで『手入れの出来る山林』をつくります。間伐の出来ていない山林は、地滑り・土砂災害の危険性が高まることが考えられています。山林の比率が多い地域に雇用や産業が生まれることは、地方の活性化にも定住促進にも効果的です。

雇用対策や土砂災害を未然に防ぐ為にも間伐材の使用は必要です。

④ 全てのコンテナの屋根に『太陽光パネルを設置し蓄電する』ことで、国内の太陽光パネル製造メーカー・蓄電池メーカーの追い風になります。現在、中国製品の台頭で国内メーカーのシェア率は20%程です。国内メーカーでは、曇り空でも発電効率の良い製品を扱っていますが、中国製に比べて割高になるために押されて、人員削減が進んでいる状況です。

優秀な国内製品を守るためにも、雇用を維持する為にも必要です。


膨大な予算になるのではないか?

当然のことですが、巨額予算の公共事業になると思います。

毎回、災害が起きる度に予算を小出しにしている現在の状況ならば、繰り返しのメンテナンス作業で雇用を維持し、被災地支援に使用すると、かえって割安になるのではないかと考えます。

国債での供給は、原則として国内生産にこだわることが絶対条件です。

資源エネルギーなどの仕方のないものを除いては、国内に予算を循環させることが景気回復に繋がり、雇用を生み出して経済を回すと考えています。

災害時に不安を感じて避難されている方に、安心感が必要です。

随分と重い話題ですが、ここ数年間で災害は大きくなる一方です。
次世代に負担をかけないためにも、避難のあり方・持続可能な避難所の進化・運用方法を『考える時ではないか』と思います。

長文失礼しました。
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私は、仕事があるので、生活は出来ています。サポートを頂いた時は、以前から活動している『聴覚障がい者の災害時避難サポート』に遣わさせていただきます。また、義足の方の靴バンクが作れればとも考えています。障がい者の方も心豊かに過ごせる世の中にしたいです。