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ネタバレをみたい人と全力回避したい人

ある日友人と何気なく話していて驚いたことがある。
友人は本、漫画、映画、何でもネタバレを先に見るらしい。
そしてネタバレを見てさらに興味が湧いたものは実際に作品を観るのだという。
どうやらあらすじを読む感覚と同じらしい。
私とはあまりに真逆の感覚に衝撃を受けた。

私は絶対にネタバレを回避したい派である。
興味がある映画が公開されるやいなやできる限り早く観に行く。
漫画もドラマもなるべく関連するワードではネット検索しないし、記事が目に入らないようにする。
可能な限りシャットアウトするが、いつどこでネタバレを食らうかわからない。

友人と自分を比べてみた。
友人は話の内容が分かれば良いらしい
だから、内容を知った上でも実際の作品を手に取り、楽しめるらしい。

一方、私はファーストインパクトをめちゃめちゃ大事にしている
最初のその作品に触れた時の、驚き、感動、悲しみなど、自分の感情の揺れが大切らしい。
だから、最大限の感情の揺れを経験するため、最高の状態で初回を迎えるように整える。
こうしてみるとなんとも自分中心な考えだ。
作品を観ているようで自分を見ている気がする。
これは本当に物語を楽しんでいるのだろうかと少し疑問を覚える。

✳︎

『初回』というのは言葉通りたった一回しかない。
どんなに面白い物語でも一番最初に観た時の感動や高揚感は一度きりだ。
だから、時折「記憶を消してもう一度この話を観たい」と心底思うことがある。
もちろんそんなことはできないので、歯がゆい気持ちでいっぱいになる。

子供の頃に夢中でみたあの作品。
もう一度なにも知らないまっさらな状態であの世界に飛び込みたい。
そんな時ふと思う。
あの時あの作品を見たから今の自分がいるではないかと。

その時その瞬間に観た作品が今の自分の一部となっている。
そう考えると『初回』にこだわるのも馬鹿らしく思えてくる。
もっと素直な気持ちで受け止めたい。

最後までありがとうございます。 また読んでくださるとうれしいです!