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「癒しの哲学」10月”癒しの源流” ②色

はい、”癒しの源流” 2回目テーマは「色」。

個人的に「色」は興味があり、20代の頃にはカラーコーディネーター検定2級を取得しているワタシ。
様々な色がもたらす「癒し」とはどのような効果があるのか?

そんな疑問を解消できるかしら?では学んでいきましょう!


眼の構造

五感の中でも、視覚から得られる情報は非常に多く、五感(知覚)の約80%が視覚による情報だとも言われています。
「物が見える」ということは、私たちの眼が光を感じているということです。
目の中の視細胞層には、明暗を鋭敏に感じる桿体細胞と色を識別する錐体細胞の2種類があります。錐体細胞にはさらに種類があり、青、緑、赤を感じる錐体細胞があり、これらが光の三原則に対応し、私たちは「光」を感じることができるそうです。


色彩療法の歴史

・日光療法…古代エジプト人は太陽神ラーを崇拝し日光浴を盛んに行っていた。古代ローマの博物学者ブリニーは「太陽は良薬である」といい、痛風、皮膚病などに日光浴を応用した。古代ギリシャのヒポクラテスは、「太陽光と熱は、全ての創傷、殊に解放性骨折、破傷風などに効果がある」といい日光療法を取り入れた。また、太陽療法の父であるヘロドトスも日光浴を推奨していた。

ワタシ:太陽ってやはりスゴイ…。日光パワーで治ってしまいそうです。

・西暦元年頃、ヒポクラテス医学を元に、セルサスは多種多様な花を使って、黒、緑、赤、白の膏薬を処方しました。色を意識した治療だったそう。
中世ヨーロッパでは、日光浴にたよらない色彩療法の方法として、色の布を用い、初期の医学では、色彩媒体として、宝石や着色ガラスを用いて、色と光を利用しました。⇒教会のステンドグラスの光と色の効用は祈りと音楽で高められたそう。
近代になり、太陽の光を物理的に分析できるようになり物理的な発見がありました。

ワタシ:ステンドグラスって治療、癒しのためにあったんですね…。知らなかった。

・アイザック・ニュートン(英国 1642~1727)、可視光線を発見(1660年)
ニュートンは、太陽の光は白色に見えても、実は複数の色が混ざってできていることを発見しました。彼は、スペクトルの中に7色の色を見いだしました(7は神秘的な数と言われています)。

・ヨハン・W・ゲーテ(ドイツ 1749~1832)「色彩論」1810年
ゲーテの色彩論がニュートンの光学と根本的に異なる点として、色の生成に光と闇を持ち出しているということがある。ゲーテにとって闇は、光と共に色彩現象の両極をになう重要な要素である。
色彩論では、色彩は単なる主観でも単なる客観でもなく、人間の眼の感覚と、自然たる光の共同作業によって生成するものであると説明した。

ワタシ:自分の感覚も要素の一つであり、客観的にみられないとのこと。「客観的」は自分をそこから切り離して見ている、「俯瞰的」は自分もその中に入って見ている。という感じだそうです。

・ジョージ・フィールド(英国 1777?–1854)
絵の具や染料の開発を行い、独自の色彩調和論をまとめた。「色彩学:クロマトグラフィー」1835年。

・ミッシェル・E・シュブルール(フランス 1786~1889)
化学者。「色の同時対比の法則」1839年。色彩を「類似色の調和」と「対比の調和」の2群に分類した。

・エバルト・ヘーリング(ドイツ 1834~1918)
生理学者。「反対色説」1874年。色の基本感覚として、
「白-黒」 「赤-緑」「黄-青」の三組の反対色を仮定しました。

・アルバート・H・マンセル(アメリカ 1858~1918)
「マンセル・カラー・システム」色を定量的に表す体系である表色系の1つ。(よく見る表はググってね!)


補色の重要性

色には相対するものがあり、これを補色といいます。
赤は青緑と、黄は紫と、青はオレンジと補色として対になっています。
光の場合、補色の関係にある2色を混ぜると、互いに干渉しあって白色が生まれます。たとえば、青色とオレンシ色のライトを重ねると、白色光になります。


色彩療法に用いられる8色のスペクトルでは、赤とターコイズブルー、オレンジと青、黄と紫、緑とマゼンタが補色どうしとなっています。
色彩療法の中でも、相補性は非常に重要で、健康な身体には補色どうしが等量分だけ含まれる。

ワタシ:補色の関係は陰陽と同じでバランスが大事。また色は相対的であり、絶対的に色は存在しないとのこと!(驚き)!
状況により、色の捉え方が変わるそうで、物理的に「色」は存在せず(脳の中で影として存在する)光が存在するんだそうです。うーん、光を信じればいいのか?闇を信じればいいのか?ちなみにネガとポジの割合はポジが全体の51%くらいが人間ちょうどいいそうです。(中庸がいいようですね)


嫌いな色からわかること

例えば
・赤が嫌い
 赤を嫌う人は欲求不満になっているのかも。自分がやりたかったこと、夢などが何かの理由で実現できなかったとき、行動力や強さの象徴である赤を拒絶することがあります。何かしらの挫折感とかかわっていることがよくあります。

というように、「嫌いな色」から発見があり、思わぬ癒しになりうる。

ワタシ:嫌いな色からのアプローチも面白いですね。(他色はググってくださいね)


カラーヒーリング

・エドウィン・バビット(1828~1905)
カラーヒーリングの先駆者。代表作『光と色の原理』(1878)は当時世間を騒がせたそう。赤色は血液の循環を促し、青色は血液の流れを沈静させ、オレンジ色と黄色は神経を刺激すると分類した。

・テオ・ギンベル(英国)
英国で最も経験を積んだ色彩研究家・カラープラクティショナー。服装における色彩の使い方から、科学的事象とスピリチュアルな事柄の関係まで、幅広い関心を持つ。

・ヴィッキー・ウォール(英国 1918-1991)
オーラソーマ創始者。Aura(オーラ)とは光、Soma(ソーマ)とは「身体」、「存在」、「生きているエネルギー」。肉体、感情、精神、魂のすべてのレベルでバランスを取り戻し、くつろぎと気づきをもたらすためのカ
ラーシステムです。

基本カラー10色
・紫:  霊的な成長、想像力
・ラベンダー:  魔法的、気楽
・ターコイズ:  ひらめき、理想
・青:  直感、感受性
・アクアマリン:  自由、思いやり
・深い緑:  成長、バランス、野望
・黄:  興奮、楽天的、明瞭さ
・オレンジ:  創造性、独創性、意欲
・ピンク:  優しさ、ロマンティックな恋愛、あこがれ
・赤:  力、挑戦、情熱、行動


【まとめ】

ということで、ワタシにとっての癒しの源流「色」とは。

⇒色彩療法で日光浴から花の色、そして布やステンドグラスが用いられていた流れは興味深かったです。
なんとなく手に取る好きな色、また嫌いな色の意味を知る事で今の自分の心の状態はたまた体の状態までもを知る事ができて、やはり色って不思議だなあと思います。
今の自分の心を発見するために、もっと活用していきたいなあと思いました。

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