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American Utopia/David Byrne

やっと映画も公開され観てきました。監督はスパイク・リー。
今回も”スーツ”がポイントです。正直いうと「More Songs」「Fear of Music」その後、巷で大傑作と言われている「Remain in Light 」はちょっとガッカリでした。なぜかというと僕に取ってトーキング・ヘッズの魅力は、スカスカのサウンドの空間の中を抑揚をつけて 調子っぱずれに漂うデビッド・バーンの声とペナぺナギターのリフによるぎこちないファンクサウンドなので、そんなに本物の黒人のグルーブでその空間を何も埋めなくてもと思ったものでした。
今回はマイクも楽器もワイヤレスでメンバーがステージを動き回る自由さと観客との一体感は圧倒的に素晴らしく、また字幕付きの歌詞からもスコットランドからの移民でもある彼が見てきたアメリカへの批評的なでも愛情のこもった眼差しも再確認できました。
同じく30年以上前にこちらも渋谷で見た「Stop Making Sense」よりも良かったです。
もう一度見たい。まさに人種の坩堝、パファーミング・アートのメッカそしてミュージカルの総本山ニュー・ヨークでしか出来ない逸品。

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