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Robert Frippの「Heroes」

「Heroes」といえば、ベルリンの壁にほど近いハンザ・スタジオで録音されたDavid Bowieの作品の中でも有名曲であり、ベルリンの壁崩壊の前年の西ベルリンでのコンサートでは、スピーカーが東側に向けられ、大多数の若者が集まり、翌年の崩壊の引き金になったというエピソードは先日NHKでもの再放送され、記憶に新しいところです。


ライブ・エイド、フレディー・マーキュリーの追悼コンサートそして9.11.時に殉職した消防員の追悼コンサートでも歌われたり とBowieを代表する曲ではありますが、その中で、ENOとともに参加し、この曲のイメージを決定付けているのが、Robert Frippのギターであることは間違いないと思います。
 そのFripp爺が最近やたらとこの「Heroes」をカバーしています。
 最近では 愛妻Toyahとの一連の“Stay Home”画像でも2人で歌い、Crimsonとしてもシングルを発売(Jakkoの安定したボーカルもあり、ダブルドラムスでの最新型クリムゾンの演奏もかっこいい)しています。

第二次世界大戦のヨーロッパ戦勝記念に合わせた“Stay Home”ヴァージョン



 2014年には、ベルリンにいたENO/Bowieから録音に参加してほしい(ロックンロールギターは弾けるか?)と電話を受け、送られてきたチケットで初めてファーストクラスに搭乗したことをうれしそうに語っていましたが、どうも 最近 彼の「Heroes」などのレコーディングへの貢献をデヴィッド・ボウイの遺産管理団体が認めないことに対して 文句を言っているようで、俺のギターがあっての曲だと言いたいのかもしれません。ぼくも彼のギターこそ この名曲のムードを決定付けていると思います。


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