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システム・クラッシャー/ノラ・フィングシャイト監督作品(2019)
怒りの感情に一旦火がつくとあたり構わず暴力を振るい手を付けられられなくなる主人公の9歳の少女ペニーが映画が始まると同時大暴れします。もちろんそれは幼少の頃に受けた幼児虐待のトラウマであり、いつまで経っても引き取ってくれない最愛の母への希求の表現であり、周りの養護施設の職員たちは、何とか彼女を更生させようとするがどうにもならないというシリアスな状況な訳ですが、そんな彼女の大暴れがそのテンポの良さと着用するキュートなピンクのアウターのイメージもあり、なぜか爽快に見えて来てしまうから不思議。最後は何と更生プログラムでアフリカに送られるハメに。それでも彼女は逃げてしまい大人は何も解決できずに終わります。そしてニナ・シモンが「家もない、金もない、着るものもない、父もいない、母もいない、友達もいない でもいのちがある」と歌う「Ain't Got No/i Got Life」がエンドロールに流れ、これは観るものに過去の何かを呼び起こしてくれる青春映画でもあると思いました。
配給はクレプスキュール・フィルム。さすがです。
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