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医療業界に興味がなかった証券マンがSaaSスタートアップにJoinした話

※必要最小限の時間で撮影しました。撮影の時のみマスクを外しております。

こんにちは!玉井です。

私は昨年7月にUbie Customer Science(以下UCS)にJoin、「AI問診ユビー」の病院向け事業のSalesを経て、2021年4月よりクリニック向けSales & Successを担当しています。

ここでは以下のような方々に参考にしていただけるような話をしたいと思います。

・ 大手企業に勤務しながら、ベンチャーに興味のある方
・ 今の仕事も楽しいが、もっと挑戦と成長をしたいと考えている方
・ 新たなマーケット/組織づくりに興味のある方︎

【目次】
1. 新卒入社した大手証券会社での話
     ・ 札幌で数字を追い続けた日々
     ・ 本社での債券トレーダー時代
2. UCSへ転職するまで
・UCSとの出会い/転職を考えたきっかけ
・ UCSで実現できそうだと感じたこと
・ 証券会社に残ることのメリット/デメリット
3. UCSにJoinしてから
・ 入社してからの1年/新組織の立ち上げ
・ 仕事の面白しさとやりがい
4. 最後に


1. ファーストキャリア ―新卒入社した大手証券会社での話

私が新卒で入社したのは、大手証券会社。
医療とは全くと言っていいほど関わりのない環境でした。

初めての配属は、北海道唯一の支店である札幌。
株や債券、投資信託に保険、相続と、とにかく金融商品と名のつくものであればなんでも扱い、法人オーナーや非上場企業向けのセールスをしていました。

上司の口癖は「数字は人格」。「数字があがれば評価も給料もついてくる。こんなにわかりやすい仕事はない」と聞かされていました。
そんな上司の元、がむしゃらに働いたお陰か、環境に恵まれたのか、1年目には新人賞、3年目には社長賞を受賞しました。つまり、とにかく数字をあげまくったのです。

その後社内公募に合格、本社債券部へ異動となり、部員若干10名のベテラン揃いのチームで唯一の20代に。顧客は全国の地方金融機関。それを10名でカバーし出張も多い中、仕事のほとんどはいわゆる証券会社らしく、デスクの上の何枚ものモニターの前で債券トレーダーとして国内外の債券売買を行っていました。
ここでは札幌時代以上にひたすら数字と睨めっこ。マイナス金利の中で自社と顧客にいかに利益をあげさせるか。中には1回の取引の単位が数億〜千億円になることもあり、感覚が狂うこともしばしばでしたが、市場全体の資金推移を勉強刺激的な仕事ができていました。

「数字は人格」と唱えていた上司さながら、私が証券会社に入った理由も一番は給与水準が高く、成績によってもらえる評価が明確だったから。年次を超えて正しく評価がもらえることは絶対でした。第二に、お金が社会の「血」であるとはよく聞くし、そのお金の流れ、経済の流れをなんとなくでも把握できることは、転職市場でも有利に働くだろうと考えたから。と、今振り返るとありきたりだなと自分で思う理由でした。

ノルマもきつく、タフな仕事であることは目に見えていましたが、ただガンガン働いてガンガン稼ぎたかった。そして時につまづくこともありながら、それを実現し、楽しんでもいました。

2. なぜUCSに? ―転職なんて考えていなかった自分が魅力的に思えた新領域

前職では幸い評価も高く、上司や同僚にも恵まれていました。しかも、ちょうど昇進したタイミングでもあったので、辞める理由がほとんどない状態。
強いて言えば、仕事のリズム上朝7時頃には出社し、早ければ17〜18時には帰宅している部署だったので、夜の時間を持て余していました。そんな時に大学野球部時代の先輩から突然連絡があり、「玉井、紹介したい人がいる」と。それがUCSの代表である柴山との出会いでした。

ベンチャーがどのようにビジネスをしているか自体への興味はありましたが、そもそも当時、転職なんて微塵も考えていなかったので(医療?あんまり興味ないしよくわからんな)と思っていたのが正直なところ。ところが、柴山からの話を聞き終わると「これは勝てる」という確信と興味に変わっていました。なんなら「このフェーズで関わることができるなら面白いかも」とまでも。それはもちろん、日々市場全体の数字をひたすら追っている自分だからこその感覚だったと思います。これはチャンスかもしれない、と。たった1時間で全くの興味なしの状態から、興味ありありに変化していたのです。

その後、このまましばらく証券会社で債券の世界に居続けるのか、思い切って新しい業界、新しい会社に飛び込むのかは、正直相当悩みました。

【Ubie /UCSで実現できること】

・ 医療業界の改革
お金と同じように、人々の日々の生活に不可欠である医療。そのシステムそのものの変革に関われる。

・ 新たなマーケットの開拓
日本で唯一「AI問診」を提供するUbie。似て非なるものはあれど、既存ライバルが存在しない中で、新たなマーケットを開拓していける。

・ 生かせる経験と組織づくりという新たな挑戦
当時のUCSは発足したばかりで成熟したscale組織ではありませんでした。営業として実績と経験をある程度積んできた自分、証券会社での経験をそのまま生かすことができるのと同時に、組織創りも経験できることは非常に魅力的でした。

【このまま証券会社に残ったら】

・ その道のプロになれる
債券の世界はかなり特殊な専門領域。なによりビジネスのスケールが大きく、ここでプロになれれば、その後同業他社に転職したとしても活躍できる素地を身につけることができる。

・ 安定
自社も顧客も大企業。環境はもちろん、福利厚生も抜群に充実していました。
副業をすることもできるし、これからのプライベートのことを考えても申し分ない。

しかし、仮に転職したとしても同じ業界で同じ仕事をし続けることに若干の不安と退屈さも感じ始めていました。なぜなら、そこは業界としてすでに成熟していて、10個も20個も上の先輩も自分と同じ仕事をしていたから。内容にも待遇にも不満はない。だけど、この先もこれと同じようなことをずっと続けるのだろうかという思いをぼんやりと感じていたのも事実でした。

結果、まだ駆け出しの企業に飛び込み新たな市場を作っていけること、またそれを広げていくことの可能性と、自分のこれまで培ったノウハウをより成長させられることに魅力を感じ、Ubieへの転職を決意しました。

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3. Ubie/UCSにJoinして

入社して1年ほど経過したタイミングですが、実感としてはもう3年くらい経ったんじゃないかと錯覚するほど多くのことを経験させてもらいました。

冒頭にも書きましたが、今年の4月からはクリニック向け事業のSales & Success の立ち上げを担当しています。3ヶ月とちょっとが経過したところですが、もがきながらもチーム全体でなんとか前に進められていると感じています。


チームでの仕事と課題解決方法

UCSでは最短最速で目標達成するため、メンバー全員それぞれが課題を感じたものを言語化、一覧化。
組織全体で課題の優先順位を明確につけながら、スピード感を持って改善行動を実行しています。

しかし、クリニック事業については、病院事業と比較するとチームの人数が少なく、また、事業立ち上げフェーズであることから、変動要素とタスクベースを含めた解くべき課題が数多く存在します。

病院事業では、週1回ペースでその週に解決すべき課題を整理し、解消に向け取り組んできましたが、これらの状況を踏まえた上で、クリニック事業としての立ち上がりを最速にするために、倍のペースで課題に取り組みながら検証、仕組化を行い、変化に対応しました。


さらに、病院事業で既に実装されている内容をクリニック事業にもいち早く展開できるよう、クリニック事業での変動要素やキーポイント特定のため、様々な切り口から指標をチェック。その結果、セグメント毎や商談時間による受注率、失注率等を整理し、新たな顧客への価値提供に向け、組織としての行動標準化をスピード感を持って取り組むことができました。


一方で、一度捉えた課題の優先度も、市場環境や事業の成長度合いによって目まぐるしく変化します。それに合わせ柔軟かつスピーディに対応することが求められる中で、人や事業が成長していく様を間近で見ることができるのは本当に良い経験になっていると感じています。さらに、顧客から返ってくる声もどんどん良くなっていると実感できているので、それが面白くて仕方ありません。


思い切って転職を決めて

もちろん、前職で数字をひたすら追うことにやりがいを感じていた自分ですから、いまもそれは同じように続いています。入社当時から導入数は倍になり、いまもその成長は止まるところを知りません。債券の売買に比べれば、動かしている数字そのものの大きさは小さくなりました。しかし、その成長スピードと未知なる市場規模の大きさと可能性を考えれば、やりがいの違いは明らかです。

また、前職が特殊だったこともありますが、現在常にチームで課題を解決していくことに、これまで感じたことのなかったやりがいを感じています。証券会社ではひとりひとりがプレイヤーとして、時には孤独にも耐えながら目標に向かってもがいていました。いま、そんな自分が、優秀な仲間と共に新たな組織づくりをできていることに大きな価値を感じられています。


4. 最後に

最近知り合いに、コロナ禍で病院関係への提案は難しくなっているんじゃないかと質問されたことがありますが、答えはNO。むしろこんな状況下だからこそ、それまでにもまして効率化が求められている現場で、AI問診の需要は日々高まっています。

事業会社では働き方改革が進んでいる一方で医療現場ではそうでない現実があります。コロナ禍等関係なく、中には年間1900時間を超える残業をしている医師もいます。また、全体の残業時間の50%以上が事務作業時間(電子カルテの入力時間等)なのです。この事務作業の効率化をダイレクトに解決できるのが「AI問診ユビー」です。

Hello, healthy world.
テクノロジーで人々を適切な医療へ案内する。

この記事で少しでもUCSで自分の力を試したいと思っていただける方がいれば嬉しいです。毎週水曜の19:00よりUSC dayなる会社説明会も開催しているので、是非遊びに来てください!


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