見出し画像

北海道② 知床とキムンカムイ 

キムンカムイとは、山の神様。
『キムン』は山、『カムイ』は高次のスピリット、神様のような存在を表します。

自然、あらゆるものにスピリットが宿ると考えるアイヌ文化において、
神は様々な衣をまとい人間の前に姿を現すと考えられてきました。
熊は厳しい冬に毛皮と肉を与えてくれる尊い存在であり、
動物の神々の中で一番重要な神、「山の神」とされています。

山の神とはいえ、命を与えるだけではなく、奪うこともあります。
八百万の神、ネイティブアメリカンや、ハワイアン、オーストラリアのアボリジニなども同じですね。
自然のもたらす恩恵への感謝、そして時に人間に牙を向く自然に対する畏怖から生まれる畏敬の念。
良いことも悪いことも、両方あるのが自然で当然なことだと受け入れる姿勢が自然崇拝にはあるのだと感じます。

Holistic Salon LokoのたまひろとSaoriによる魂の旅、たまたびin北海道でキムンカムイは姿を表したのでしょうか。。。。

1日目。

女満別空港✈✈12:00到着
レンタカーを借りて出発~!
今回の相棒は日産note。
最新型すぎて結局使いこなせなかったけれど、バック時に起動する上空360℃カメラが優秀!
狭い山道で、方向転換しないといけない時など前後左右全て車内から見渡せるので大助かりです。
あと、停車時にブレーキから足が外れても、アクセルを踏むまでは車が進まない。これは運転が疲れてきた時のセーフティとして優れているなと思いました。
本当に最近の車は安全面対策がどんどん進んできていて、レンタカーに乗る際、そんなことも楽しい発見の一つになってきました。

今回の旅は飛行機の便が限られていた為、2泊3日北海道の旅にしては弾丸旅となります。
抑えたい場所は今のところ、①知床五湖、②神の子池、③摩周湖の3つですが、予定変更の可能性を含めて、なかなかの移動距離となるので上手く回れることを願います。

さてさて、午後3時までに知床五湖につけば、ネイチャーウォークに間に合います。
現在時間は13時前。女満別空港から知床五湖までは2時間弱。
んー、なんとか間に合いそう。なところですが、皆さんご存じだったでしょうか。

北海道の秋は日が暮れるのが早い!
声を大にして言いたい。
早すぎるのです!

午後1時なのに、すでに夕方4時ごろのような静けさと影が漂っている。
ということで、事前に調べておいた斜里町にある陶房cafeこひきやさんを訪れました。





自家製スモークサーモンのピザを注文。
サーモンはあったかくて優しそうな風貌の店主が近くの川で自ら釣ってきたものです!と聞けば注文するしかない(笑)
私たちのテーブルがある同じ土間に設置されたピザ窯でカリっとやかれたピザはサーモンもさることながら、小麦の香りが実に良い!!
そこで特別な小麦を使用されているのかと聞いたらば、斜里産の小麦だそうな。
小麦も有名な北海道ですが、通常は全土から収穫された小麦を集めて「北海道産」として生産するところ、この斜里町の小麦専用で生産ラインを確保されているそうです。
薄力粉は「きたほなみ」。強力粉は「春よ恋」
こひきやさんでは、この2種を独自にブレンドして生地を作っているそうな。
食べたらわかる。全然違う!
熊さんのパッケージもかわいいので、是非ご購入あれ!

ピザが焼きあがるまで陶芸ギャラリーも見せていただきました。
途中、道の駅など軽食がとれる場所がなく、えっこんなところにお店があるの?というところにあるので調べておいて良かったです!

さて、遅めのランチが終わって外にでると午後3時前。
まだランチが終わったところなのに、既に日が沈み始めています。
Saoriが持参してくれた鉄板スイーツ米粉のブラウニーとコーヒーを車中でささっといただいて、今夜の宿泊先北こぶし知床ホテル&リゾートへの道中にあるオシンコシンの滝へと向かいます。

進行方向左手に海を眺めながら小一時間のドライブ。
海に沈みゆく夕日を写真に収める人達を背に、オシンコシンの滝へ。
駐車場には売店があり、エゾ鹿ジャーキーやお土産物屋さんがありました。
その駐車場から続く階段を上がるとすぐそこに大きな滝があり、滝が海に流れていくまでが一望できます。

この距離で、この光景。イージーアクセスでありがたみが少々ないですが、それだけ自然が近いということなのかもしれません。

ホテル到着後2時間ほどは旅行支援の一件でごたごたして楽しむどころではなかったものの、
広くて落ち着いた雰囲気のロビー&ラウンジにはグランドピアノで音楽が奏でられ、さすが高級リゾートといった雰囲気。
ショップではデザインがおしゃれでよくある土産物屋の雰囲気ではなく、
こだわりのショコラティエのチョコレートなどもあり、
お部屋も洋室ベッドに半和室+ソファと広く、眼下には知床漁港が見えます。
お風呂に行くついでに、館内であった知床写真展にふらっと立ち寄ってみると意外や意外。
かなりメッセージ性の高いもので、ひとつひとつうんうんと頷きながら、なかなか見ごたえのあるものでした。
何よりもホテルの方が真摯な紳士で心身安らぐ知床リゾート。yeahでした。(シンシで韻を踏んでみました。失礼しました笑)

さて夕食ですが、我々はビュッフェスタイルを好まない為、近くに地場産のものを美味しく提供するこじんまりとした居酒屋がないかな~と飲食店を探したところ、これまた海鮮系のお店は丼ぶりものが多く、ほとんどが夕方閉店。
ということで、ランチを外食にして、Saoriのお母さまお手製のおにぎりと、
持参した味噌玉、売店で買ったチーズなどで夕食を済ませたのですが、
これが正解!疲れた心と身体を胃袋から癒してくれる何よりものごちそうでした!
北海道まで来て、海鮮食べずに持参物を食べるという何とも不可解な行動ですが、囚われない心地よさをここでもひしひしと感じたのです。

とここまでは、北海道まで来たけど、大好きな特産物が並べられた道の駅もなかったし、飲食店もないし、日が暮れるのが早くて自然も満喫できてへんし、旅行支援ごたごたするし、今日一日何してたんやろ。。。。
今から行先を心のふるさと青森に変更できるならばしたいとまで思いました。(笑)
と観光の収穫が無い無いモードでしょんぼりをごまかすように、過ごしていたのですが、
お風呂での気分転換、満たされた胃袋、お互いを思いやる気持ちを正直に話し合い、背負わず、しょんぼりしている事実をポジティブで上書きせずに認めたことにより、一気に事態が好転していきました。

出来事も感情も事実を事実として受け止めて、自分がその瞬間できる精いっぱいのことをやる。

これをすることで、閃きが下りてきて色々な問題が一気に好転していったのです。
ほんとに些細なことで、事態は一転するものです。

旅行支援問題はサラッと片付き、お互いの努力、ホテルの方の対応にも感謝。
何となく満天の星空が見えそう!と思い立ち、上着を着てホテルの外へ出ていき、建物と建物の間に暗い場所を見つけてそこに行くと。。。。

まぁ!綺麗!
降ってくるような星空を眺め、まるで大宇宙の一部になったかのような感覚を覚え、見ても見てももっと見たいと思うけれど、『汝足るを知れ』で凍える身体のサインを聞いて星屑アドベンチャーを終了。
素敵な夜となりました。

明日は知床五湖ネイチャーウォークへ出発です。
ゲートが空くのが8時すぎからなのでゆっくり目の出発。
時間があれば、フレぺの滝へ行ってもいいな。ということで就寝。

2日目に続きます。









この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?