見出し画像

大人になった今もう一度『杜子春』


杜子春は仙人に言われる

「お前の影の頭のところを掘りなさい」

  自分の考えを見つめ掘り起こしなさい

「お前の影の胸の部分を掘りなさい」

  自分の心を見つめ開きなさい

お金も愛も幻想と知った杜子春は

はじめて腹の自分へとたどり着く

影・闇の中から光をみつける、タオの真理を2度体験した杜子春は

「お前の影の腹の部分を掘りなさい」

と言われたとき、人間を超えた者、仙人になりたいと願う

📖

杜子春は外との対話を封じ、口を閉ざす

口を閉じた杜子春には、エゴとの対話がはじまる

エゴは必要に「私は」を言わせようとし

必要に意味をせまる・・・・

📖

大人になった今もう一度読んで、そんな風に解釈しちゃいました😁

まんがこども文庫/杜子春『杜子春』 原作:芥川龍之介 脚本:横光晃 作画:辻 伸一 声の出演:岸田今日子、大栗清史、菅原靖人、薄田拓己1979年4月13日 初回放送1:10 本編開始


「杜子春伝」は、「唐代伝奇」の一つ
宋の『太平広記』十六巻に唐の李復言『続玄怪録』を出典として引用され、玄奘『大唐西域記』七巻に収録されている物語が「杜子春伝」の元ネタと言われている。

原典では、声を出した杜子春に仙人はこう言っている。

📿

そなたは、喜び、怒り、悲しみ、恐怖、憎悪、欲望の情は、忘れることができた。しかし愛だけは忘れられなかった。もしきみが『ああ』の一声さえあげねば、わしの薬は完成し、きみも仙人になれたのだが。ああ、仙人の才能は得難いものだ。
●| ̄|_

日本でなじみ深い芥川龍之介の訳では、母親への思いで声を出した杜子春にハッピーエンドを与えている。

杜子春は仙人への道を捨て

「私は人間でありたい」🙌


と言う

杜子春がばんざーい🙌したかしないかは…知らないけど

悪くない選択だな🙌人間ばんざい


「杜子春伝」大人になってもう一度読みたい物語


この記事が参加している募集

わたしの本棚

いつもありがとうございます🌱お花を買わせていただきます