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自分が出ないのに自分の汗で誰かが輝く黒子にしかわからない喜び【中学校での外部人材活用と100人規模の探究学習シンポジウムの裏方】

この4か月間を経て、久しぶりに裏方の仕事に徹している訳なんですが、個人的に新しい感覚を手に入れられているので、人生の幅が広がったなと思う。

最高のパスをして、輝かせたい人が輝いてくれたり、自分が思った以上の結果でシュートを決めて成長してもらえる感覚。

雑務をするから裏方というよりも、物事を進めていったり、人や組織を成長するために最高のお膳立てをして、盤面を整える感じ。

新しいこの感覚は教育者としての喜びの引き出しを増やしてくれていて、ある意味でいうと実践のフィールドが広がったなと思う。

去年の僕の実践を見て、刺激を受けて今年中学2年生で外部の人を巻き込んでキャリア教育がしたいと江本健作が声をかけてくれた。

オンラインサロンキャンバスのメンバーでもあって、「ぱれっとちゃれんじ(通称ぱれちゃれ)」に申し込んでくれて、まなびぱれっとの小泉志信としてお手伝いした。


僕も声かけを手伝って、当日は9人もの人が子ども達のために自分のシゴトについて熱く語られる場があった。僕は裏方に回っていたので、特に講師として紹介されることも子ども達の前で話すこともない。



でも、僕が紡いできた縁がえもっちゃんのやりたいを形にして、えもっちゃんが成長して、その結果子ども達に影響を与えている。これが本当に嬉しくて、特に褒められることも称えられることはないけれど、子どもだけでなく、大人でも誰かのやりたいを形にしたいり、成長したりする傍にいれることがこんなにも面白いんだと教えてもらった。



今月は、鎌倉市の教育委員会主催で、探究学習シンポジウム「ホンネ de トーク~心に火を灯す鎌倉スクールコラボファンド~」もありました。民間とは違う行政のイベントの難しさも痛感しながらも、尊敬する先輩たちに教えてもらいながら裏方としてゼロから場作りをさせてもらった。
↓僕が書いた当日の詳細レポートはこちら


事務局も含め総勢125名の方に参加頂き、大盛況で幕を閉じました。本当に現場の先生の想いがこもった話は楽しくて、現場で子どもたちが何を感じ、先生たちはその姿からどのような学びの在り方を考えるか、実践者の赤裸々な想いや探究学習のワクワクやモヤモヤが語られると共に子どもへの熱い想いが垣間見えて会場から自然と拍手が生まれていたのは本当にジーンとくるものがあった。

あとは、教育行政という立場で文部科学省から前教育長と教育委員会から現教育長、現場の先生方と探究学習を伴走しているNPOの代表の方が、3つの立場から普段は聞くことができない伴走する立場のリアルも聞けて嬉しかったな。

終わった後に登壇した人が「楽しかった」って言ってくれて、新しい教育実践家にスポットライトがあたる瞬間を作れたこと。そして、参加してくれた人達の次の一歩を踏む出すきっかけを作れたこと。実際にそこから動き出す人達を教育委員会として、この数週間で既にサポートし始められているという体感知のある喜び。

シンポジウムが終わっても、僕が誰か参加者がからないのも新鮮だった。
その分、僕たちがスポットライトがあたって欲しかった人達に人が集まって熱い教育の話をしていた。最高に嬉しかったな。新しい喜びの形。



裏方って言葉はたぶんどこか違っていて、僕はやっぱり教育者をしている。

誰かが成長するための日々の伴走をしている。
誰かが一歩踏み出すための場を整えている。
誰かが悩みを吐露するための環境作りをする。

今までやってきたことと何にも変わっていない。
僕はどこまでも人の成長をデザインするのだ。
その瞬間を見るのが好きなのだ。

ここで終わるととても綺麗そうなのだが、教員の時とは違う大変さはもちろんある。
僕が去年までやってきたことも、今起業家としてやっていることも知らない人がほとんどだし、裏方をやる上で邪魔なので基本的に内部の人しか知らないから。
外様な若者は下に見られることも少なくない。
「お前にこの教育の良さがわかるかな~」って言われることもある。

最高に新しい感じで面白い。
そりゃあ、色々思うことがないわけじゃないよ。
でもさ、これが最前線なんだと思う。
伴走者の最前線にいれる喜びを嚙み締めよう。




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