住みたいところ、恩返しのこころ。
もしも宝くじに当選したらどうする?もしも過去に行けるとしたらどの時代にタイムトラベルする?
こういう質問に対してあれやこれやと考えるの、好きです。
じゃあ、もしもどこにでも住めるとしたらどこに住みたい?って聞かれたら僕はなんて答えるだろう。
即座に頭に浮かんだ国がありました。
それは、台湾。
住みたいと思うほど好きな国である台湾ですが、昔は恥ずかしながら台湾と中国の違いすら把握していませんでした。
そんな僕を一気に台湾好きにしてくれた人と、何年か前、ワーキングホリデー先のカナダの仕事場で知り合いました。
名前は林と書いてリンさん。40代の気の良いおばちゃん。
林さんは拙い英語しか話せない僕に丁寧に仕事を教えてくれ、いつでも気さくに話しかけてきてくれました。
「たまごまる、ここは良い場所でしょ!日本で嫌なことあったらいつでもこっちに引越しておいでね」
だなんて、優しい言葉を会うたびに投げかけてくれました。
何より印象的だったのが、どんな時でも、誰と話をしている時でも笑顔が絶えない事でした。
林さんのおかげで台湾という国の事が一気に好きになりました。
◇
そして現在。
今の勤務先では毎年台湾から研修生を受け入れています。
彼らは皆大学生です。
研修生のおかげで僕は毎日楽しく仕事ができています。
もっと言えば彼らのおかげで僕の人生は好循環していると言っても過言ではありません。
何故かと言うと一人ひとりが輝いているからです。
全員に、その傾向があるのですが、今回は今研修に来ている張ちゃんについて語らせてください。
張ちゃんは大学四年生の女の子です。
彼女との会話の中で最も印象的だったのが、「私は悪口や愚痴が嫌いです」と断言した時でした。
どの職場でもそうだと思いますが、仕事の愚痴や同僚の悪口ばかり言って盛り上がる人達がいます。
そのような会話が始まると張ちゃんはその場を離れます。
その事に気づいた僕が
「張ちゃんは人の悪口を言わなくて偉いね」
と言った時に返ってきた言葉が先程の一言です。
そのあと張ちゃんは
「だってもっと楽しい話が沢山あるじゃないですか」
とも言いました。
その時の張ちゃんの表情は清々しい程に輝いていました。
彼女の口から発せられる言葉は楽しいことだったり、したいことだったりです。
帰国したら今度は韓国に行くんだ、だから韓国語も勉強しています。
とか、
仕事は大変さもありますが、学べることも多くて楽しいです。
と言ったりします。
こんな子達と日々関わっていると僕にも良い影響が与えられて当然です。
まず気持ちの向きが変わりかけています。
でも、とか、どうせ、が口癖だったのが、とりあえずやってみようと思えたり口に出せるようになってきました。
研修生が仕事の合間を縫って勉強している姿を見て、僕も仕事を言い訳にせず英語の勉強を続けられています。
◇
そして僕自身が海外で生活した時もそうですし、今の台湾からの研修生を見ていても感じることがあります。
それは、その国の人にとって僕が日本人のイメージに直結するし、台湾の研修生たちの印象が台湾のイメージに直結することです。
だから僕の中では台湾という国は希望や未来が溢れる国という印象を持てています。
どんな国よりも住んでみたいほどに。
そんな僕は最近ようやく中国語の勉強も初めて見ました。
日本語で言う「と」英語で「and」を意味する中国語は「和」と書きます。
「あなたと私」は中国語で「你和我」です。
あなたと私を結びつけるのが「和」ってなんだか素敵じゃないですか。
僕が台湾に住んだなら、ワーキングホリデーで出逢った林さんや、研修生の張ちゃんのように地域の人に明るく優しく接したいです。
台湾と日本、あなたと私の「和」な存在になれるように。
台湾の人に日本に住んでみたくなったと言われるように。
僕の人生を好循環にしてくれている、台湾の人達に少しでも恩返しできるように。
いつもありがとう
終わり
ここまで読んでいただきありがとうございます。