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【まちづくり】大杉復興プロジェクトがはじまります!どうか力を貸してください!

こんにちは!いつも何かに挑戦していたい、タイルメイド代表の玉川です。
ついに一昨日前から【令和2年7月豪雨】樹齢1300年の大杉被災復興プロジェクト、クラウドファンディグはじまりました!
https://readyfor.jp/projects/okuteosugi

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どうか、力を貸してください。
長くなりますが、はじめる思いと、私の視点で倒木のあった7月11日からをまとめておきたいと思います。

7月の豪雨で、私たちの町の1300年生きた大杉が倒木しました。その大杉は、私が移住したちょうど真横の神社の境内に立っていました。

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家の後ろにあるのが大杉。ベランダからその姿をいつも見ていました。

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私が「この家に住みたい」と思った理由のひとつに大杉があります。大杉をベランダから眺められる贅沢な暮らし。風で揺れる大杉の葉っぱが心地よく、寝転んで見上げると、まるで見守ってくれているようでした。

樹齢1300年。数年前にも町で補強事業を行い、誰もが「もっと長生きしてくれる」と思っていました。そんな中、突然の倒木。その日、私は家にはおらず、翌日信じられない気持ちで現場に駆けつけました。大杉は本当に横たわっていて、横たわった大杉を見ても、まだ信じられないという気持ちでした。

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翌日現場で、私の家の前から見た景色です。倒れて苦しそうな姿を見るのが辛く、「はやく大杉をなんとかしてあげたい。」という気持ちになりました。大杉を見てると、単なる樹木ではなく、もちろん人でもないのですが、どこか人に近い存在に感じている自分に気付きました。そして、やはり今まで私たちの支えになっていた「神様」なのだと感じました。同時にそんな大事な存在を「失ってしまった」という気持ちがしました。

その後、町は大騒動でした。とにかく緊急に動かなくてはということで、数日後に、緊急会議を行い、そこから大杉再生検討委員会が立ち上がりました。

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町の青年や町の執行部で集まり、この有事に何ができるのかと、話して、話して、話して、とにかくこの3ヶ月、町民一丸となって動いてきたように思います。

いろんな議論がでました。一番印象的だったのは、「このままの寝姿が一番美しい。」という言葉でした。私は最初、(動かしたり、活用したり)どうにかしなくては・・・!という気持ちが強かったので、「このままでいい」という意見を聞いたときは、そんな考え方もあるのか!と、とてもびっくりしました。が、すぐに、その意見はもっともだと思いました。美しい姿のまま、寝たまま、このまま朽ちていく姿を見守っていくのが良いのではと思いました。そこから、ある人は「(朽ちていく時の周辺の)掃除はどうするんだ?」と言いました。そしてある人は「私は掃除をしていっていいと思っている。」と言いました。「朽ちていく姿をみていくのは辛くないか?」という人もいました。「朽ちていく姿も自然で美しい。」という人もいました。100人いれば100通りの意見がでました。そして、「もう起きなくていいんだよ。ゆっくりして。」という言葉。「もう一度しめ縄をかけてあげたい。」いろんな意見がでてきました。

300年に一度の大事件、当たり前ですが、誰も「これが正解」というものはわかりません。だからこそ、一部の人で決めてはいけないという気持ちはすごくありました。なので、今回、大杉をどうするかに関して、私も自分の中に違和感があるならちゃんと言葉にしよう、なんかもやもやするなぁ、終わらせず考えようと思ってやっている気がします。

話し合いの中で、寝姿のまま見守りたいのか、活用したいのか、という大杉自体をどうするかという意見。その意見を出すためには、【今後、この町をどうしていきたいのか?】という考えが必要だと気付きました。

これが思っている以上にしんどい作業で、かなり時間も取られるし、正直「もうこのあたりで適当にしていいんじゃないか?」と思うこともありました。でも、そうやって適当なところで妥協していくと、その出来事自体がどうでもよくなって興味関心が一気になくなってしまう、ということも感じていて、やっぱり考えていこうと、持ち直したりしてやっています。

3ヶ月の中で、途中途中「自分には関係ない」とスイッチをオフにすることはできたかもしれないと思います。でも、移住先というご縁がある大湫町で、その渦中にとびこんで、当事者として動いていく選択をしました。それは、話し合いの中で、関わっている人たちが発した何気ない一言だったり、やっぱりこの町にコミットして日本の少子高齢化、過疎化対策に、希望の光を探したいという気持ちなのだと思っています。
私が大湫町に住んでいる理由はこちら。
【note】消滅可能性自治体の限界集落に移住します。
【note】限界集落にダイブしております、が。

人口330人の小さな町を応援していきたいという思いで動く中で、これから復興には何千万円という費用が必要ということが見えてきました。いま若手の私たちの立場でできることは、町が苦手な広報のサポートやインターネット上で資金を集めることだと思っています。500万円を目標に資金調達をし、集まった資金は返礼品や手数料等の必要経費を除き、大湫町コミュニティ推進協議会へ寄付します。

「若手の暴走は歓迎したい。」「何かをする時必ず誰かは反対する。けれど、信じた道を進んでいくこと。」私たちが動く中で、町にも諮りながら動いてきましたが、見切り発車の時もありました。そんな時、町の方々から励ましてもらうことも多かったです。きっと、私の、「この町のためになんとかしたい。」という思いは、「目の前のこの人たちが愛しているこの町のためになんとかしたい。」という思いなんだと思いました。

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この文字も、会議で、「誰か言葉を書いてくれませんか?」と若手からお願いしたところ、快く引き受けてくださる町の方がいてくれました。そういうひとりひとりの力ではじめることができたクラウドファンディングだと思っています。

書きたいことはたくさんありますが、今回、なぜこの町を守っていかなくてはならないのか?と考えることが多くあり、そして、その度にストンと腹落ちすることがありました。日本のこれからを守るために、私はこの町で、いろんなことを学んでいきたいと思います。今回のたくさんの気付きはまたどこかで文字にしたいと考えています。また読んでいただけると嬉しいです。

これからも大湫町、大杉、をよろしくお願いいたします。
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