聞く耳
自宅待機が続いているからと言う要因ではないけれども、ここのところ、(最近は)あまり話していなかった人と会話(やりとり)する時間が増えた。
野球の話をしているわけではなく、内容は多岐にわたる。お相手の年齢や性別は様々なのだけれども、気付かされることは多い。
自分を持っていることは大事だが、受け入れる姿勢をもつこと。これがやはり大事なのだな、と改めて感じさせてくれる。
ぼくも、もう少し若い頃──20代とか30代前半くらいまで──は他の人の言うことなど、殆ど聞いてなかった。
なにを言ってるんだ、と。思っていた。自分のことは自分で決める。いちいち言わないでくれ、とも。
でも、そうじゃなかった。聞く耳は持っていたかった。
なにごとにおいても、もちろん最終的に判断をするのは自分自身のなのだけれども、あからさまな態度を取らなければよかった。今となってそう思うのである。
多分、これが年をとったということなのだろう。
今現在も、ぼくがいろいろ言ってることに対して「は?」と思う若い人はたくさんいるはずだ。(面と向かって言う機会はないにしても、SNSなどで)
それこそぼくが若い頃に思っていたとおり。
ぼくの言うことが正しいのか正しくないのかはわからないけれども、聞く耳を持つ、これだけでもしてもらえたら嬉しいな、と思うのである。
でも、だいたいこういうものは届かない。経験上それを知っている。ぼくも聞いてこなかったから。
こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。