耳を傾ける

 ぼくにはなにができるのだろうか。漠然とした疑問を持つことがある。転職を考えたり、強みを見つけてどうこうしようとかそういう話ではない。ほんとうに、ただ漠然と思ったのだ。

 twitterなどで『強みを見つけましょう』とか『強みを生かした仕事をしましょう』的なものをみたからだろうか。まぁその理由はわからないけれども、ちょっと考えてみた。

 ちょっとだけ考えてみたものの思い浮かばない。こういうものは、長い時間かけて考えれば思い浮かぶかというとそうでもない。自分ひとりではわからないのだ。誰かに「ここ、得意だと思うよ」とか「これ、いいね」とか言われて初めて気がつくことになる。そういった意味でフリーランス(ひとり経営者含む)は会社員に比べて環境が悪い。というのは、良くも悪くも指摘してくれる人、褒めてくれる人、気づかせてくれる人がいないからだ。

 自分が言われることもなければ、言うこともない。もちろん表面上の付き合いでなにかを言ったり、言われたりすることはあるけれども、上司・部下のそれとは性質が違う。だからこそ自分に向き合ってくれる人を大切することが大事だ。そういった人を見つけるのは一苦労どころではなく、三苦労、ご苦労くらいになる。

 これは自分の作品に関しても同じことがいえる。いいと思ったものが反応悪く、うーんというものが反応がいい、ということはよくあることだ。評価するのは自分ではなくクライアントであり、市場であり、読者である。

 自分の判断なんてそんなもん。他の人の言うことに耳を傾けましょう。

 
 

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。