気づいてしまった恋心
まさに夏真っ盛りといったところだろうか。夏の甲子園が行われているのかと思うくらい、今日の東京は暑かった。天気予報で気温を確認していないけれども、30度は軽く超えていたような気がする。実際はどうだったんだろうか。
気温は熱っぽいときと同じで、気にしなければ何とでもなると思い確認しない。体温測ったら39度あって画面を見たとたんに倒れ込む。よくあるでしょ? そういうことって。
まぁ、そんな暑さのなか、ぼくは街に繰り出しごはんを食べに行った。ふらっと入ったのはカレーかつ丼が人気のおそば屋さん。念のためにもう一度書くけどカレーかつ丼だ。カレーとかつ丼のセットではない。店先にバナー広告も出ているその人気商品の食券を買い、カウンターに席を取る。そう、いわゆる立ち食いそば的なお店だ。実際は立ち食いできるお店ではないけれども、そんなイメージをしてほしい。
3分くらいだろうか。スマホをいじりながらお冷やを飲んでいると食券の番号を呼ばれる。25番だった。ヤクルト的には館山昌平だし、広島的には新井貴浩だし、DeNA的には筒香嘉智だろう。もしかしたら、村田修一というひともいるかもしれない。ここで大野隆司という人はちょっとマニアックだ。
話がそれた。配膳される場所にカレーかつ丼を取りに行く。おはしやスプーンは座席にあるので、カレーとスープのふたつがお盆にのっている。チャーハンにスープはわかるけれどもカレー、いやかつ丼にスープはついているものなんだろうか? と考えながら席に着き、写真を撮ってからスプーンを口に運ぶ。
ペロリとたいららげるそのちょっと前に気づいてしまった。もしかしたら、ぼくはカレーが好きなんじゃないかな? って。いままで意識していなかったけれども、CoCo壱番屋で納豆カレーを頼むときも確実に写真を撮るし、SNSにアップする。お気に入りの子と遊んでいるかのように写真を撮り、報告してしまう。まさにリア充。実際はそんなことないのだけれども、カレーの魔力だろうか。それとも魅力というのだろうか。
初めてカレーを食べたその日から意識していなかったけれども、なんだか気づいてしまった。幼なじみとしか見ていなかったあの子を異性として見てしまう。ちょっとドキッとする展開。
そんな日が今日だったのかもしれない。
こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。