かけちがい

ちょっとしたボタンのかけ違いが大きな溝を生む、なんてことは珍しくもなんともない。

ちゃんと話してみれば、「そういうことだったのか」で案外終わってしまう。この世の中には、たくさんのかけ違いがあるだろう。

かくいう、ぼくも最近そういうことがあった。解決したつもりではあるけれども、それはそれは辛いものだった。相手にも迷惑をかけていたと思う。

幸いにもその友人とは仲違いすることもく、通常運転に近い形に戻っていった。その後のやりとりも至ってスムーズであり、ぼくとしてはほっと胸をなでおろしたところである。これは勘なのだけれども、お互いがお互いを信頼しているから戻ることができたのだろう。

もちろん人間だから喧嘩とは言わないまでも考えの相違はあり、全部が全部同じ考えにはならない。でも、それをわかっているからこそ付き合える。そういう仲だ、と思う。とちらかが全肯定するだけであれば、すぐに破綻していた予感がする。

ぼくも大人になってきた。でもまだまだだ。
小さいころは30歳くらいで「できる大人」になると思っていた。でも、だんだん現実がわかり始めると、あぁむりだなと悟り、先延ばしにしてしまった。40歳でもそうならなかった。つぎは50歳を目処にするのだろうか。

ぼくはもう40歳なのにまだまだ迷うし、落ち着くことはなさそうだ。


こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。