大掃除と七夕
年末の恒例行事でもある大掃除。ぼくは数日間にわたって行っている。ある程度は毎月捨てているつもりだし、昨年も大掃除をやっているのだから大して不要物やゴミは出てこないだろう。と毎年思っているが決してそんなことはない。次から次へと不要なものが沸いてくる。不要なものが出てくるのはまぁいい。ゴミ袋にアレコレ詰めて出せばいいだけだ。幸いにもうちのマンションは燃えるゴミなら出すことは年末年始でも可能。明日でも、明後日でも捨てにいけばいいだけだ。
やっかいなのは思い出の品だ。毎年見ているであろう、何年前のものかわからない写真や手紙。そういったものが次から次へと出てくる。1年に1回だけ顔を合わせるそれらの品々。七夕のようなロマンチックな出会いではないかもしれない。ても、やっぱりひとつひとつに思い出があり、それなりの懐かしさをおぼえる。
誰になにを言われるわけでもない。捨ててしまえばいいのだ。思い出は心の中にあればそれでいい。と割り切ることができればどれだけ楽だろうか。ぼくにはそれができない。あとで使うかもしれない、とかそんな理由で残すことはしないけど、思い出は捨てられない。前に書いたけれども、やはり上書き保存ができないのだ。
たぶん、ここ最近で頂いた品々もぼくが死ぬまで家のどこかで保管されているはずだ。死んだらどうなるんだろうなぁ。ぼくの思い出。
そんな思いを綴った140字小説はこちら
こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。